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2019-03-09

3月5日、いよいよ参議院日 来年度予算案の審議がまいりました

3月5日、いよいよ参議院日、来年度予算案の審議がまいりました。
今日は基本的質疑です。
テレビ入りの予定でしたが、時間が押してしまい、私の出番は夜8時近くになってしまいました。
そのためNHKも夜12時からの放送となりました。
今日のテーマは「ケアラー」
日本語の「介護者」とは違う「ケアラー」という概念。
様々な角度から議論してみました。


以下、概要をお示しいたします。
(手話で頑張ってみたのですが、いつも通りに気持ちが先走ってしまいました。お見苦しい点もあったかと思いますが、お許しくださいませ)
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1.ケアラーという言葉を知っているか。彼らが置かれている状況を理解しているか。(安倍内閣総理大臣)


①ケアラーとは、無償で介護等のケアをする人であると承知している。NPO法人が行った調査によれば、ケアを行うことで睡眠の中断、自由時間の制約、趣味やボランティア活動等の社会活動の減少に加え、心の不調や孤独感を感じているという状況にあると承知している。

2.いまも10万人が介護離職していることについてどのように感じているか。(厚生労働大臣)
①2020年代初頭までに約50万人分の介護の受け皿整備や相談支援の強化等、取組を推進している。
②処遇改善や就業促進、職場環境の改善による離職の防止、人材育成の支援をしている。
③働く方が離職せずに仕事と介護を両立できるように、育児・介護休業法に基づく介護休業等の周知徹底など、職場環境の整備にも取り組んでいる。
④家族の介護により離職を余儀なくされた方に対しては、ハローワークにおいて個々の求職者の実情に応じたきめ細かな職業相談、職業紹介を実施している。

3.退職前の予防をお願いしたい。(厚生労働大臣)


①育児・介護休業法があるので、介護休業などの周知徹底など、職場環境の整備が大事だと考えている。

4.ヤングケアラーの問題について、文部科学省ではどのように受け止めているか。(文部科学大臣)
①小中学校あるいは高等学校など学校現場において、家族の中にケアを要する方がおり、その世話や介護などを担っている児童生徒がいることは承知している。
②網羅的な調査は行っていないが、例えばスクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー活用事業の実践事例については毎年度報告があり、例えばスクールソーシャルワーカーがおばあちゃんの介護や家事を担う生徒の相談を受けて、生活保護担当のケースワーカーと連携して介護保険の導入などの支援を行ったりした事例があるというように承知している。
③スクールソーシャルワーカーを活用するなどして関係機関による支援につなげるということが私どもの課題であるし、そういうことをしっかりと進めていきたいと考えている。

5.厚生労働省で始まった調査であるが、文部科学省でも協力いただきたいがいかがか。(文部科学大臣)
①厚生労働省の実態調査の結果も踏まえ、厚生労働省とも連携してこうした児童生徒に係る事例について具体例も含めて把握する。
②全国の教育相談の担当者が出席する会議などにおいてしっかりと共有することにより、本当にこういうが事例ないのかということのアンテナを張っていくなど、きめ細かい対応をしっかりと進めていきたい。

6.もう一言!(文部科学大臣)。
①例えば、いじめや児童虐待など、二十四時間子供SOSダイヤルやSNSなどを活用した相談など様々な相談窓口が今設置をされているが、こういった事柄を通じて児童生徒が必要な支援を受けられるようにしっかりと相談体制の整備に努めたい。
②具体的にどのような調査、対応が必要かということについて厚生労働省としっかりと打合せをしていきたい。

7.障害者の家族の問題について。介護者が自分の人生を生きられるための施策というものを充実させていただきたいがいかがか。(厚生労働大臣)。
①障害のある家族がいる場合、自分の家族を介護するのが使命だと思い、仕事や勉強などを我慢する、あるいは冠婚葬祭を始めとする社会的な活動を何もかも我慢して、自分の人生を犠牲にしてまで介護を行わなければならないという思いを持たれている方もいる。
②障害児支援策の中では、子供の障害を受け止め、前向きに捉えることができるようにするとともに、自分が独りぼっちで子育てをしているのではないことを実感し、保護者が子供に向き合うゆとりと自信を回復することを目指している。
③障害者本人のみならず家族の負担軽減等の支援も重要であるとの認識の下に、児童発達支援、放課後等デイサービスなどの障害児サービスのメニューの充実、普及、これらのサービスにおいて、子育て等の悩みを保護者が自分だけで抱え込まないための相談対応、子供の育ちを支える力を付けるための家庭内養育支援といった支援、また、これらのサービスを中心に、自治体、学校、医療機関等の関係機関が連携して支援を行うことによる家族の孤立防止という取組を実施している。
④こうしたサービスについての周知を徹底し、必要なサービスメニューを適切に利用していただく
ことで、障害のある子供を持つ親や兄弟姉妹も自分自身の人生を生きることができるようにより一層尽力していきたい。

8.厚生労働省は初めてマニュアルを作成したが、しっかりと法律にしていくべきではないか。(内閣総理大臣)
①要介護者自身がデイサービスやショートステイなどの各種サービスを活用することは、こうした
家族内の介護を担っていただいている方にとってレスパイトケアとしての側面や他の生活との両立が可能となるといった側面があり、こうした在宅介護サービスの拡充を図っている。
②加えて、介護を行う方本人に着目した支援も重要であることから、昨年度、市町村や地域包括支援センター向けの家族介護者支援の充実を図るためのマニュアルを作成し、全国に周知をしたところ。
③家族介護者への支援については、社会全体で要介護者とその家族を支えていく機運の醸成を図るとともに、それに向けてどういった対応が考えられるか、よく研究させてみたい。

9.消費税増税分をケアラーのために使ってほしいが、いかがか。(内閣総理大臣)
①我が国の介護保険制度では、適切な介護サービスの提供によって介護者本人への支援を行うとともに、家族など介護を行う方の負担軽減を図っている。
②具体的には、消費税財源を活用した地域医療介護総合確保基金により介護サービスの受皿整備を図っているほか、家族介護支援等も含めた地域支援事業の費用は介護保険制度の中で賄われており、これらの充実を通じて、家族など介護を行う方への支援を図っていきたい。

 

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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