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2018-09-02

第27回全国盲ろう者大会・第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議

9月1日、本日は幕張で開催された「第27回全国盲ろう者大会・第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議」に参加してまいりました。
盲ろう者大会は今回が初めての参加。
今回は第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議が開催されると聞き、海外の盲ろう者事情が分かる良い機会と1日じっくりお話を伺わせていただきました。

今回の大会には、私のろう者の友人も、盲ろう者の通訳として大勢参加していました。
盲ろうと一口に言っても、彼らのコミュニケーション手段は多岐にわたります。
聾ベースの方は基本的に手話や拡大文字にて対応。
盲ベースの方は指点字や拡大音声等々。
情報保障一つとってもそれを確保するだけで大変です。

手話も相手の手の中で手話をする触手話。
視野が限られている方には、その方が見える位置で行う弱視手話。
それぞれがそれぞれの通訳・介護者と工夫して、会の内容を必死に学び取ろうとしていらっしゃいました。

私が参加した分科会は「盲ろう者の就労」
就労場所を見つける苦労だけではなく、通勤にも大きな壁があることが分かりました。
公的機関に介助者をお願いする場合には、通勤には利用できないため、会社から直接家に帰るのではなく、買い物や盲ろう協会で用事を済ませ帰宅するルートを取る等の工夫が必要なのだと。
また、鳥取で行われている、盲ろう者支援コーディネーター事業についても紹介されました。
盲ろうの皆さまの実態を把握し、外出や社会参加を促す取り組みで、個別性の高い困難に、きめ細やかに対応してくださっている様子が良くわかりました。
この様に、都道府県によって障がいに対する対応に温度差があり、担当者や職場の同僚の思い一つで、盲ろうの方も働ける環境が整備出来ることが実感できました。

また、午後からの「第1回アジア盲ろう者団体ネットワーク会議」では、マレーシア・ウズベキスタン・韓国・インド・シンガポール・ネパールの盲ろう者の状況と盲ろう者団体について当事者の皆さまからお話を伺いました。
現地の手話から英語、英語から日本語、日本語から日本手話と一つの事を伝えるにも時間がかかり、もどかしい思いもございましたが、各国の盲ろう者事情が垣間見えるものでした。
ここでも言えるのは、裕福な国だから環境が整備されている訳ではないということです。
周囲の理解を得ながら生活や就業の支援を受けているケースや、一度立ち上げた盲ろう者協会が潰れてしまい、これから再度立ち上げるケース等々、日本を含め盲ろう者の置かれている立場はまだまだ良好とは言えません。
私も、全てを援助し当事者が動かなくても良い環境を整備するのではなく、盲ろうの皆さまが自立し社会参加できる道を共に模索しながら歩んでいかねばと心いたしました。

最後に私の盲ろうの友人、高橋さん(ばんばんネーム:カーヨ)が今日の感想を手話で語ってくれました。
皆さまにもお裾分けです!

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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