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2017-12

厚生労働委員会

12月5日、厚生労働委員会

大臣所信に対する質疑が行われました。

 

私が取り上げた課題、それは老年医学。

厚労省内では、高齢化社会の様々な問題点は議論されております。

社会保障・労働法制・医療介護提供体制等々。

しかし、忘れてはしませんか?

高齢者の健康(検査正常値も若者とは違うはず)とは、予防とは、高齢化社会・地域のあるべき姿とは、そもそも高齢者という定義がこのままでいいのかという問題にも踏み込んではおりません。

この様に肝心要の老年医学について政府は真正面から受け止め議論したことがないのです。

 

縦割り行政の弊害はここにあります。

診療科の偏在・地域包括ケア・医療費の適正化その施策は、担当課において場当たり的に行われてまいりました。

そもそも高齢者の健康をどの様に定義し、高齢者の働き方や地域の在り方に対し明確な回答を得ることができてはおりません。

 

老年医学の専門医も1400名程度(全医師数の0.4%)。

医学部に老年というキーワードで担当科はあるのも25大学39講座(医学部の3割)のみ。

老年医学の専門家は臨床で患者やを診るだけではなく地域社会に飛び出し社会を診るのです。

しかし、これでは新たな人材も育成もできず、将来むかえる多死時代をどうやって乗り越えていくのでしょうか。

不安になるのは私だけではないはずです。

 

大臣も重要性はご理解いただけている様子。

しかし、まだ就任なさって日も浅く、ご自身も言葉で語っていただけるまでには時が早すぎたようです。

 

木を見て森を見ず、小さなところを突く議論ではなく、広く社会に対し問題意識を共有できる質疑を今後とも心がけてまいりたいと思います。

臨時国会、残すところあと1日の厚生労働委員会の質疑も有効に使用したいと思います。

 

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「障がい者スポーツフォーラム&ユニバーサルスポーツ体験会inくまもと」

予算委員会の準備等で皆さまへのご報告が遅れてしまいました。

11月26日、この日は待ちに待った「障がい者スポーツフォーラム&ユニバーサルスポーツ体験会inくまもと」の日。

熊本県立大学で行われたフォーラムに、私もパネリストとして参加させていただきました。

 

今回の企画は、以前からFBでも交流のあるスペシャルオリンピックス(SO)日本・熊本のアスリート彩ちゃんのお父様達が中心となって活動なさっていらっしゃるArts and Sports for Everyone。

https://www.facebook.com/ArtsSportsForEveryone/

 

この日のために、大学のボランティアの皆さまも準備いただいたのに、あいにくの雨の朝でした。

障がいをお持ちの方が移動なさるには雨が心配でしたが、会場には、いつもお世話になっている山口、九州ろう者サッカー協会の仲間が福岡・鹿児島からも駆けつけてくれました。

嬉しい事に、大分でデフの子供たちを支援してくださっているシェリムボートの真弓さんもご一緒です。

彼らが参加することが分かり、主催者も手話通訳もお願いしてくださるという配慮も。

この大学では一番前の席に椅子がありません。

車いす専用なのです。

特別なことではなく、当たり前。

そんな空気が素敵でした。

 

第1部は、帝京科学大学の岩沼先生のご講演を拝聴させていただきました。

岩沼先生は先のスペシャルオリンピックス世界大会の副団長として、スペシャルオリンピックスの活動には欠かせない存在です。

障害者スポーツを体系的にご説明いただき、選手育成の課題やビジョン等を分かりやすく解説いただきました。

パネルディスカッションには、熊本県出身で視覚障害者水泳の富田宇宙選手や車いす陸上の中尾有沙選手もご一緒させていただき、財政的支援の必要性や人材育成の課題などを討論いたしました。

 

午後は体験会。

4種目のパラリンピック種目を含めた、11種目のユニバーサルスポーツを楽しめるとあって、あちらこちらから楽しい笑い声が聞こえてまいりました。

 

こうやって仲間が集まると皆勇気を貰えます。

ここで話しているだけで力が湧いてまいります。

また会おう、その日まで頑張るぞ!

そう誓い合い、熊本を後にいたしました。

Arts and Sports for Everyoneの皆さま、山口、九州ろう者サッカー協会の皆さま、幸せな時間をありがとございました。

 

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参議院予算委員会

11月30日、参議院予算委員会。

今日の委員会はいつもと違い、質疑応答の全ての時間ではなく、質問の時間だけが制限された片道方式と呼ばれるもの。

無所属クラブに与えられた質問(のみ)時間は12分。

この12分間で何ができるのか悩んだ結果選んだテーマは

「障がい者施策はまだまだ道半ばだ!」

また無謀なことに、6問中4問に手話をつけようと試みました。(緊張して日本語対応手話が出てしまった所も・・・反省です)

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下記リンクより質疑の様子が御覧いただけます

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

※視聴方法

審議中継カレンダーより11月30日をクリック

予算委員会をクリック

発言者一覧より、薬師寺みちよ(無所属クラブ)を選択頂けますと質疑の様子が流れます。

野田大臣の手話「ありがとう」も是非ご覧くださいませ!

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障害者施策については総理も2020オリパラを目指して力を入れてくださっています。

しかし内閣府の調査にもある様に、80%以上の方が差別はあると回答し、障がい者差別解消法の存在を国民の4分の3が知らないのです。一層力を入れて団体等にも働きかけをしていただくと答弁いただきました。

 

また、野田総務大臣からは、電話リレーサービス24時間365日無料で使用できるようにとの要請にも、オペレーターの確保が問題であるとの回答。

以前の様に「こえとら」を開発したので手話は必要ない、というスタンスから随分と歩み寄っていただけました。

今後はデジタル(AI等を利用した技術開発)・アナログ(電話リレーサービス)の両面でサポートしてくださる旨の答弁には野田大臣の思いが込められておりました。

それもそのはず、息子さんと手話で会話しているとのお話しも披露していただきました。

そして、「ありがとう」の手話返し。

大臣も3Dで手話が学べるアプリを利用してくださっている様で手話の必要性についてご理解いただけていることが伝わってまいりました。

 

また、電話のバリアフリー化に向け、総務省内の委員会の下部ワーキングチーム(障害者部会)が立ち上がるとの報告にも期待が持てます。

 

視覚障がいをお持ちの方が駅のホームから転落される事故が相次いでいることについて

「ホーム転落をなくす会」の皆さまから頂いたホームドアの設置、また誘導ブロックの適切な設置については、バリアフリー整備ガイドラインの5年に1回の改訂にあわせて、より幅広に当事者の意見をすくいあげていく旨の答弁もいただけました。

 

最後に、国会自体も情報保障がなされていないことに気づいて欲しいとの願いを込め、この委員会もNHKで放送されても字幕なし、矛盾しているのではないかと訴えました。

 

言われるまで分からない、気づかない、それが人間です。

ホーム転落事故も誰かの一声で防げるはずです。

興味がない関心がない、だから分からなかったのです。

私たちの身近に大勢、困った方・助けが必要な方がいらっしゃいます。

その方々が見えてない聴こえてないのは私たちです。

私たちの心にこそ障がいがあるのです。

 

下手な手話でしたが、思いは伝わったでしょうか。

これまで私に一生懸命に手話を教えてくれた仲間・そして夜遅くまで練習に付き合ってくださった花井先生には感謝いたしております。

情報保障が確立するその日まで、私も頑張ってまいります!

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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