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2017-12-25

「手話狂言」

12月16日、清泉女子大学で開催された「手話狂言」を拝見させていただきました。

残念ながら撮影禁止でしたので、舞台はお見せ出来ませんが、素晴らしい舞台に感激です。

 

手話狂言の演目は「墨塗」。

登場人物は大名・太郎・女の3名。

太郎冠者が女のウソ泣きを見破り、涙に見せかけた水を墨に取り換え女の顔を真っ黒にしてしまう。

ウソ泣きに騙されていた大名は不実に気づき、その顔を鏡で見せる。

逆上した女が墨をもって二人を追いかける。

話は単純なのですが、その動作や表情と絶妙なタイミングに会場は大笑い。

 

手話狂言は、狂言の動きそのままに舞台が繰り広げられます。手の動きは手話を表現しているのですが、余りにも自然に狂言に馴染んでいるため、「手話を使っている」という感じがいたしません。

また、その動作と舞台袖から狂言師が発っする声がピッタリ合っているため、手話を知っていても知らなくても心から楽しめます。

日本ろう者劇団の皆さまの素晴らしい舞台に、観客も最後まで釘付けでした。

 

日本ろう者劇団は、トット基金で運営されている事業の一つです。

トット?もしかして・・・

はい、その通り。

「窓ぎわのトットちゃん」でお馴染みの黒柳徹子さんがこの本の印税をもとに設立したのがトット基金。

 

この手話狂言は、1983年にイタリアで開催された「世界ろう者演劇祭典」に参加を決めた際、黒柳徹子さんの発案で始まったと説明も受けました。

30年以上の歴史を経て、この様な形に手話と狂言をマッチングさせていったのです。

だから自然に目と耳で楽しめる舞台に仕上がっているのだと納得いたしました。

 

「私も見たい!」そう思って下さった方もいらっしゃることでしょう。

年明けの1月27・28日に、「手話狂言新春の会」が国立能楽堂で開催されます。

若干チケットもあるようですので、是非事務局に問い合わせてみられてはいかがでしょうか。

電話03-3779ー0233

ファックス03-3779-0206

トット基金 日本ろう者劇団まで

 

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「第2回インクルーシブ フットボール フェスタ 2017」

12月24日、クリスマスイブ。

皆さまはいかがお過ごしですか?

私は、イブに定番となりつつある「第2回インクルーシブ フットボール フェスタ 2017」に行ってまいりました。

ここフットサルステージ多摩センターは、脳性麻痺CPサッカーの選手が働いている「E’s CAFE(イーズ・カフェ)」が併設されていることでも有名です。

 

体験会では、今年も切断障がいのアンプティーサッカー、視覚障がいのブラインドサッカー、電動車いすサッカーの3つを体験することが出来ました。

 

いつもながらアンプティーサッカーは普通の体力では練習にもついていけません。

サポートしてくれている杖を必死で握りしめますが、体が安定せず、残された1本の足は走りながら大地を踏みしめることが出来ないのです。

選手は1本の足で、会長の北澤さん(元Jリーガー)のボールを巧みに奪い取っていきます。

神業としか思えません。

また、ブラインドサッカーは、アイマスクをした途端、世の中が変わってしまう事への恐怖が先に立ち、身体が動かなくなってしまいます。

2本の足の中のボールが少しでもこぼれてしまうと、何処に行ったのか全く分からなくなるのです。

ガイド役の方の声もどちらから聞こえてくるのか分かりません。

そして、先日静岡まで応援に行った電動車いすサッカー。

これも凄い!やってみても、とにかく面白いのです。

車いすのどこを当てるかによってボールが飛んでいく方向が決まり、ち密な計算が必要です。

1ミリ単位でレバーを操り瞬間移動する選手の凄さに圧倒です。

 

隣のコートでは、障がいある無しに関わらず、大勢の小学生の子供たちが混ぜこぜになりながらサッカーの試合を行っていました。

切断のお子さん、補聴器や人工内耳を付けたお子さん、脳性麻痺のお子さん、大声上げて皆楽しそう。

障がいがあるなど容赦なし、手加減なし。

相手を倒してまでもひたすらゴールを目指します。

 

このイベントに参加すると、障がいは普通の人間の力を超える能力を持つということなのだとつくづく感じます。

全国でこのイベントが開催できればもっと素敵な化学反応が起こることでしょう。

皆さまの街でもいかがですか?

 

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「第1回障がい者スポーツ関係学会合同コングレス」

ご報告遅くなり申し訳ございません。

12月16~17日、早稲田の大隈講堂で「第1回障がい者スポーツ関係学会合同コングレス」が開催されました。

これは今までバラバラに活動してきた障がい者スポーツに関係する6学会が、2020東京オリンピック・パラリンピックへ向け一同に会した初めての機会でした。

 

私は、障がい者スポーツ医として日本障がい者スポーツ学会に属しております。

しかし、その他のリハビリや体育としての視点等今までにない切り口で障がい者スポーツを視たことはございませんでした。

そのどれもが新鮮で、学び多き時間でした。

 

2日目のポスター発表では、デフリンピック関係の7つの表題がかかっておりました。

あれ?

デフリンピック水泳選手の茨君、背広姿で「「デフリンピアンのデフリンピックに対する価値意識に関する研究」の発表です。

デフリンピック自転車競技の早瀬さん、初めてのポスター発表は「聴覚障がい者アスリートにおけるドーピング検査に於いての問題点」。

会場では、手話通訳の方もお手伝いして下さって質疑応答が交わされました。

デフアスリートの皆さまも今日は研究者として発表、まさに文武両道のお二人です。

技術大学の中島先生「デフスポーツにおける医学的サポートの必要性について」のお顔も。

会場では、熱心に質問を受けていらっしゃいました。

 

障害者スポーツ自体もそうですが、デフスポーツは科学的な調査・解析が不足しております。

科学的サポートも必要です。

これから本当の意味で「スポーツ」として進化させていくためには、聴覚障がいとスポーツという新しいカテゴリーの研究が必要なのです。

彼らは目でスポーツをします。

その素晴らしさは数値的に誰も証明しておりません。

さらに強化するためには何が必要なのか、その部分は研究対象にもなっていないのです。

 

まだまだ伸びる可能性を秘めた「障がい者スポーツ」

私もドクターとしてサイエンティストとしてさらに追及してまいりたいと思います。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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