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2017-11-25

「第79回日本臨床外科学会総会政党討論会」

11月24日、「第79回日本臨床外科学会総会政党討論会」にパネリストとして参加いたしました。

この討論会は、毎年行われる「日本臨床外科学会総会」恒例行事の一つです。

登壇者はいつも医系議員だけという特殊な環境下、その年の医療のトピックスについて、政党・党派を超え、一人の医系議員として議論させていただける貴重な機会なのです。

委員会で顔を合わせることがあっても、なかなか突っ込んだ話は出来ません。

 

今日の話題は、医師の労働環境改善について

働き方改革の中で、医師の労働が議論されることとなりました。

しかし、医師には応召義務(医師などの職にある者が診療行為を求められたときに、正当な理由が無い限りこれを拒んではならないとする義務)が課せられており、地域医療も崩壊させることなく、24時間体制で救急医療等担わねばならぬ、その課題をどの様に乗り越えていくのかが議論されました。

私の主張はNP(ナースプラクティショナー)/PA(フィジシャンアシスタント)等の中間職種の新設です。

アメリカでは医師は医師にしか出来ない業務に特化し、それ以外の部分ではこの様な中間職種が活躍しております。

例えば手術場においても、胸やお腹を開けたり閉じたりするのは彼らの役目。

救急の現場においても、点滴を入れたり、傷口の縫合も彼らの役目。

今の日本では、そのすべてが医師の役割となっていますが、医師だけで医療提供体制を質を担保したまま、働き方改革を行うことは不可能です。

医療が協働できる専門職種を新設できれば、医療の質を落とすことなく医師の負担も軽くなります。

 

また、女性医師の問題は出産育児の問題と捉えれば、それは若い男性医師の問題でもあるはずです。

育児は女性の問題ととらえている、それ自体を変えていかねばなりません。

 

ICTの利用により遠隔医療も凄まじい勢いで導入が進んでおります。

少しずつ、今の固定概念を捨て、新たな医療提供体制に挑戦していかねば、時代遅れの制度で患者様にご迷惑をおかけすることとなってしまうでしょう。

まだまだコンセンサスを得られるまでには議論も深まっておりませんが、短期的ではなく中長期的にビジョンを描き前進していく必要があると再確認いたしました。

 

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「ろう重複者支援のあり方を考えるシンポジウム」

11月23日、午後は高崎で開催された「ろう重複者支援のあり方を考えるシンポジウム」へ

「ろうを生きる 難聴を生きる」にも出演なさっていらっしゃる群馬大学教育学部障害児教育講座の金澤先生がファシリテーターを務め、スタッフの二神さんが企画してくださった貴重なシンポジウムです。

「ろう重複」の問題は様々な場面で語られますが、これだけ第一人者が集まりシンポジウムが開催されるのは全国でも初めてのこと。

全国から200名を超すご家族・支援団体・研究者・医療者等の参加がございました。

先日私が横浜で講演した際にブースを設けていたっしゃった「ときわ虹の会」の皆さまもご参加いただき、ネットワークの重要性を認識いたしました。

 

金澤先生・二神さんはライフワークとして「ろう重複」の皆さまへの支援を続けてきてくださいました。

しかし、社会一般にはまだまだ支援の手は伸びておりません。

また、その存在もクローズアップされてきませんでした。

 

現在は、聴覚障がい・視覚障がい・知的障がいと、それぞれの障がい別に施策も組み立てられております。

それらの障がいが重複した皆さまへの対応や教育方法について知見が積み重ねられることなく、場当たり的な対応が続けられてきた歴史がございます。

 

社会的に見ればマイノリティーなのかもしれません。

しかし、共に社会を形成する仲間として、地域の皆さまに彼らが安心できる居場所づくりに積極的に関わっていただかねばなりません。

学ぶ場、生活する場面においても、手話などの共通のコミュニケーション手段を確保する必要もございます。

ご家族だけでは限界なのです。

 

今回のシンポジウムは、高崎市手話言語条例制定後の取り組みの一環として行われました。

条例を利用し、さらに地域の皆さまへ住みやすい環境を整備していくこの取り組みは全国でも評価されるべきです。

 

皆さまのお住まいの地域ではいかがでしょうか。

制度は人が使うために作るものです。

制度は人・物・金を動かす手段であり、制度の構築は最終目的ではありません。

逆に制度がなくても行政や地域で出来ることは沢山ございます。

 

今日もFBでつながっている友人が私の挨拶を動画に収めてくれて感謝です。

挨拶では、愛知のろう重複支援センター「つくし」の取り組みについても紹介させていただきました。

 

 

これからも好事例を皆さまにお知らせし、地域の取り組みのヒントとしていただける様に努めてまいります!

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「第2回着物japan」

11月23日、今朝は「第2回着物japan」にお邪魔いたしました。

聴覚障がいをお持ちの着付け師、中道景子さんにお誘いいただき、黒留袖の着付けショーを見せていただきました。

中道さんは先日議員会館にもお出で頂き、着付けのプロになるために美容専門学校にも通っていること、プロの着付け師への道は聴覚障がいを持っていると難しいこと等お話しくださいました。

 

コミュニケーション手段が口話や手話のみの皆さまが、何かその道のプロを目指すという際には、いくつものハードルを越えていかねばなりません。

着付けの世界も同様に、周囲の理解が必要となってまいります。

中道さんは周囲の音が聞こえない分、集中力があることを評価され、着付けの中でも難しい十二単にも挑戦させてもらっているとのこと。

彼女の努力を認めてくださった先生には感謝したい思いでいっぱいです。

 

今日は「江戸しぐさ」の講座もございました。

ここでは傘をさしながらすれ違う心遣い等が紹介され、そのモデルもデフの子ども達でした。

初めてのモデル体験に緊張している姿がとても可愛いらしく、会場からも多くの拍手が起こっていました。

 

聴こえないからと諦めるのは勿体ない。

努力する姿を見て協力したいと申し出てくださる方は必ず出てまいります。

私も微力ですが、宣伝マンをやらせていただきたいと思います。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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