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2017-11-04

NPO法人全国ギャンブル依存症の会設立フォーラム

10月26日、NPO全国ギャンブル依存症家族の会設立記念フォーラムにシンポジストとして参加してまいりました。

IR統合型リゾート(Integrated Resort)推進法が国会を通過し、実施法策定に向けて動いている今、依存症家族会が設立されたことは大きな意味があると思っております。

 

これまでは、研究者等有識者の皆さまの意見を聞き、政府・与党主導で法案を作成するという過程を取っておりました。

本当に大切なことは当事者の声を反映させる所にあるのではないでしょうか。

ギャンブル依存に関わらず、様々な制度を創造する過程を見てまいりました。

そこには、当事者の意見をくみ取る場もなく淡々と御上が机上の空論に近い形で数値の調査結果を尊重する姿がございます。

人に関する問題や制度は、そこに「心」「願い」がなければ実効性が高く有効な制度になるとは思えません。

 

アルコール健康障害対策基本法においては、超党派で法案を作成いたしました。

しかし、今回のギャンブル依存症対策については、IR推進法が世間で騒がれただけに、各党が品評会の様に法案を作成し手柄を披露するパフォーマンス合戦の様相を呈しております。

これでは、まとまるものもまとまりません。

 

IR推進法でカジノが注目されました。

しかし、すでに日本はギャンブル大国です。

街を歩けばパチンコがあり、テレビのコマーシャルでも競輪や競馬の広告を子ども達も見ることが出来ます。

すでに多くの方々がギャンブルで依存症に苦しんでいらっしゃるのです。

 

当事者だけではありません。

ご家族の皆さまをどの様に救済し守ってあげられるか、これも切実な問題です。

ギャンブル依存症は自殺率も高く、借金のためにご家族は金銭的にも苦しい状況に追い込まれてしまいます。

カジノ対策だけではなく、日本の現状を見据えた制度設計となる事が必要なのです。

 

ただ意見を聞くだけではなく、当事者やご家族も含めた関係者会議を設ける事等様々な宿題をいただきました。

私の友人の田中紀子さんは自腹で全国のご家族や当事者の相談にのっています。

私は紀子さんが燃え尽き症候群になるのではと心配でなりません。

自殺対策基本法同様に、個々人の善意のみに頼ることだけは避けなければなりません。

地域で相談できる体制の構築も急務です。

 

まだまだ法案作成までに問題山積のギャンブル依存症対策です。

新たに党や会派も増えており、さらに調整が必要となってまいります。

諦めずに調整してまいりたいと思います。

 

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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