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2017-09

デフリンピック2017帰国報告会

8月31日、本日は7月にトルコサムスン市で開催された夏季デフリンピック大会の報告会が参議院会館で開催されました。

 

パラリンピックに聴覚障がい者は参加できません。

そのために聴覚障がいを持っているアスリートが4年に1回、世界中から集まり大会を開催しているのです。

今回の大会はサムスン市あげての大歓迎。

この日のために手話講座も開催され、ボランティアも積極的に選手と手話でコミュニケーションしていました。

 

また、宗教的にも、障がいのある無しに関わらず人間として大切にその存在を認められることから、デフアスリートはどこへ行ってもヒーロー扱い。

子ども達も手話で会話にチャレンジしている姿も見られました。

ショッピングセンターでは写真攻め。

そんな大会ですから、成功しないわけがありません。

 

日本選手団も頑張りました。

今までで最高のメダル数27個獲得です。

しかし、世界の壁は厚いことが、今回の大会でもよくわかりました。

スポーツ立国を戦略的に進めている海外の国々の選手には、まだまだ及びません。

最後のひと踏ん張り、もう一歩のところで、日本人選手は力も心も負けてしまうのです。

また、選手の報告からも、予選や決勝から疲れを取る暇もなく、次の試合や練習へと駆り出されていた事も分かってまいりました。

メンテナンスする余裕も環境も不足していた中で、よくここまで頑張れたと驚きました。

そこを支援するだけで、もっと上を目指せるはずなのです。

 

まだまだこれからです。

今までは福祉としての障がい者スポーツ。

しかし、これからはスポーツ庁管轄で、スポーツとして世界のトップアスリートであるという自覚を持ち、試合にも臨んでもらわねばなりません。

 

よく「障がい者の皆さまの頑張っている姿が国民の夢と希望につながります」という方がいらっしゃいます。

でも、その言葉はアスリートに失礼に聞こえてなりません。

すでに彼らは「障がい者」という枠を超えているのです。

 

私は彼らが障がい者だから応援しているのではありません。

彼らのその笑顔が日本に必要だからこそ、彼らの笑顔が一番素敵だからこそ、全力を挙げて応援させてもらってます。

その笑顔が社会を変えてくれると信じています。

 

これから、デフスポーツが社会で認知されるようになれば、良い事ばかり起こるわけではありません。

成績に対しても厳しい目が注がれることになります。

自称「デフスポーツ応援団長」の私も、全国の試合や練習を回りながら、選手の声や手話に耳・目を傾けながらさらに力を入れて応援させていただきます!

 

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CPサッカー

8月29日

皆さまは、CPサッカーをご存知ですか?

CPとは英語の「Cerebral(脳からの)Palsy(麻痺)」の略で、脳性まひという意味です。

「脳性まひ者7人制サッカー」の通称、それが「CPサッカー」なのです。

今日はランチに、ニューシティ多摩センタービル「フットサルステージ」の館内にある「E’s CAFE(イーズ・カフェ) -LUNCH CAFE & SPORTS DINING BAR-」にお邪魔いたしました!

 

ところで、CPサッカーと、このお洒落なカフェの関係は?

実は、このカフェはCPサッカーを中心とした障がい者の社会生活の支援を行っているパラSCエスペランサが運営している「就労継続支援A型」事業なのです。

 

壁には障がい者サッカー連盟の7つの障がいのサッカーの絵が描かれ、一歩店を出るとそこにはフットサルコートが広がっているオープンで明るい環境。

日ごろは、このカフェでCPサッカーの日本代表選手も働いているのです。

アルゼンチンで9月10日~23日まで、世界大会が開催されるため、選手の激励を兼ねての訪問だったのですが、残念ながら選手は皆サッカーの練習に出かけ不在。

パラSCエスペランサのお母さん的存在の代表理事 神一世子さんに私の想いを託してまいりました。

 

この素敵なカフェ、だれが「就労継続支援A型」事業と思うでしょうか?

そう考えると、障がいの壁はやはり「我々の心」に存在している魔物なのだと今日も気づかされました。

 

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「Notas de viaje~por america latina~」

8月28日、楽しみにしていたドキュメンタリー映画の試写会に行ってまいりました。

「Notas de viaje~por america latina~」

聾者である松本紀彦の南米大陸横断の旅。

旅には最上の喜怒哀楽と聾者にしか感じられない音がある。

 

2005年デフリンピックに出場。

海外の選手と触れ合う中で松本さんの中に何かが生まれます。

それ以来、世界70か国、様々な言語や手話を学びながら聾者にしか聞こえない「音」を聴く旅を続けるのです。

今回は南米をコロンビア~エクアドル~ペルー~ボリビア~チリ~アルゼンチンと監督のYASUと一緒に縦断した様子が映像になっています。

 

作品は粗削り、でもとても繊細。

男が男のカッコよさを描くとこうなるのか・・・・

見る者の心に、彼の聴く「音」がドンドン入り込み、気づけば声のない世界に引き込まれている。

今まで感じたことのない「音」を聞けた気がしました。

 

~知らない言語を母語とする現地の人と関わると、コミュニケーションに支障を来しますが、手話でのコミュニケーションになると障壁がグンと低くなり、支障の意味を成さなくなるのです。

「言葉以外のメッセージ」を通じて相手や周りの人々に伝わっていきます。

そこに”耳が聞えない”なりの旅の楽しみ方があると思います。

僕がこの旅で感じた「音」を、たくさんの人々に感じてもらいたいのです。

・・・これが彼のメッセージです。

 

上映のためにもスポンサー募集中のこの企画。

ご興味ある方は是非こちらをご覧くださいませ!

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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