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2017-09-04

公認スポーツドクター養成講習会

9月2・3日の二日間、東京で行われた「公認スポーツドクター養成講習会(日本体育協会)」に参加しておりました。

名古屋での行事を断腸の思いで振り切り、ここに参加いたのには訳がございます。

 

現在、私は「障がい者スポーツ医(日本障がい者スポーツ協会)」と「健康スポーツ医(日本医師会認定)」を持っておりますが、今回は障がい者スポーツ協会から推薦をいただき、スポーツドクター養成講座に参加させていたけることとなりました。

 

2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて国内でもスポーツ熱や英語熱が高まっております。

障がいをお持ちの皆さまにも、安全にスポーツを楽しんでいただきたいのですが、スポーツドクターも健康スポーツ医も講義の内容はほぼ「健常者(この言葉が好きではないのですが適格な言葉が見つからないので)」についてなのです。

今回の講座では、メンタルトレーニングや健康管理の実際などの内容も講義されましたが、障がい者スポーツにおいては、トップアスリートでさえもこの様なサポートはまだまだ不足しているのです。

高齢化社会を迎えた日本にとって、障がい者スポーツを学ぶことは高齢者の健康をサポートする上でも大切なことではないでしょうか。

 

これら3つの資格に分かれている事によって多くのドクターがスポーツを学ぶことはできますが、さらにお互いに連携する必要もあると感じております。

障がいある無しに関わらず、スポーツを楽しみ健康になってもらえる仕組みを創っていかなければ、いつまでたっても「健常者」「障がい者」と制度も分かれたままとなってしまいます。

政府でも、障がいのない方のスポーツは「文科省」・障がいをお持ちの方のスポーツは「厚労省」と分かれていたものを、スポーツ庁が一元的に管理することとなり制度の中身も少しずつ変化してまいりました。

スポーツを楽しむ方からトップアスリートまで、その方の目的にあった運動を安全に提供するためには、医療的にどの様なサポートが必要とされるのか、既成概念にとらわれず私なりに考えてみたいと思っております。

 

しかし、講座を聞けば聞くほど、障がい者スポーツへの配慮が欠けている事に気づかされます。

監督やコーチにもこの情報を伝えたい・・・

選手ももっとこんな知識を持って欲しい・・・

そんな思いに駆られながら、大きな成果を得ることができました。

 

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デフリンピック2017帰国報告会

8月31日、本日は7月にトルコサムスン市で開催された夏季デフリンピック大会の報告会が参議院会館で開催されました。

 

パラリンピックに聴覚障がい者は参加できません。

そのために聴覚障がいを持っているアスリートが4年に1回、世界中から集まり大会を開催しているのです。

今回の大会はサムスン市あげての大歓迎。

この日のために手話講座も開催され、ボランティアも積極的に選手と手話でコミュニケーションしていました。

 

また、宗教的にも、障がいのある無しに関わらず人間として大切にその存在を認められることから、デフアスリートはどこへ行ってもヒーロー扱い。

子ども達も手話で会話にチャレンジしている姿も見られました。

ショッピングセンターでは写真攻め。

そんな大会ですから、成功しないわけがありません。

 

日本選手団も頑張りました。

今までで最高のメダル数27個獲得です。

しかし、世界の壁は厚いことが、今回の大会でもよくわかりました。

スポーツ立国を戦略的に進めている海外の国々の選手には、まだまだ及びません。

最後のひと踏ん張り、もう一歩のところで、日本人選手は力も心も負けてしまうのです。

また、選手の報告からも、予選や決勝から疲れを取る暇もなく、次の試合や練習へと駆り出されていた事も分かってまいりました。

メンテナンスする余裕も環境も不足していた中で、よくここまで頑張れたと驚きました。

そこを支援するだけで、もっと上を目指せるはずなのです。

 

まだまだこれからです。

今までは福祉としての障がい者スポーツ。

しかし、これからはスポーツ庁管轄で、スポーツとして世界のトップアスリートであるという自覚を持ち、試合にも臨んでもらわねばなりません。

 

よく「障がい者の皆さまの頑張っている姿が国民の夢と希望につながります」という方がいらっしゃいます。

でも、その言葉はアスリートに失礼に聞こえてなりません。

すでに彼らは「障がい者」という枠を超えているのです。

 

私は彼らが障がい者だから応援しているのではありません。

彼らのその笑顔が日本に必要だからこそ、彼らの笑顔が一番素敵だからこそ、全力を挙げて応援させてもらってます。

その笑顔が社会を変えてくれると信じています。

 

これから、デフスポーツが社会で認知されるようになれば、良い事ばかり起こるわけではありません。

成績に対しても厳しい目が注がれることになります。

自称「デフスポーツ応援団長」の私も、全国の試合や練習を回りながら、選手の声や手話に耳・目を傾けながらさらに力を入れて応援させていただきます!

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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