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2017-06

手話ソングライブ

6月10日、名古屋で開催された手話ソングライブに行ってまいりました。

「手話ソング?歌に手話を合わせただけでしょ」と思っていらっさいませんか?

一度観たら聴いたら、そんな固定概念が覆されること間違いなし。

手話が分からなくてもその表現を観ているだけで、歌と演奏だけでは伝えることが出来ない「心」に染み入る素晴らしいパフォーマンスの数々に、観れば観るほど引き込まれていくのです。

舞台の上と下、そんな区別もなく、共に音楽やパフォーマンスを作り上げ、共に楽しめるのです。

 

そしてこのライブにお誘いいただいた高瀬さんが所属なさていらっしゃったバンド「ブライトアイズ」の本とCDを頂き、その成り立ちを読ませていただきましたがまたびっくり!

その昔、「ブライトアイズ」は聾学校のロックバンドとして誕生し、紆余曲折を経て30年近く活動を続けていらっしゃるのです。

聴覚障害を持っている、それだけで音楽とは無縁だと思われがちですが、音楽を愛する気持ちは皆同じ。

音を心の中で大切に大切に育て、その想いが音楽となって我々に伝わってくる、だから私たち聴く者の心を動かすことが出来るのだと実感いたしました。

 

今日のライブやブライトアイズの活動を知ってもらうことで「障がい者だから感動するのでしょう」「手話を広めたいから活動している」という偏見はきっと無くなっていくことでしょう。

音楽を愛する素晴らしい仲間と時間・空間を共有できたことは最高の体験でした。

明日へ前進する力を頂いた皆さま、本当にありがとうございました。

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厚労委員会

6月8日、厚労委員会、今日も議論は2階建て。

午前中は厚労省設置法案が賛成多数で可決し、午後の一般質疑が行われました。

 

私が本日取り上げたのは、6月3日に起こった聴覚障がいを持った4人の男性の海難事故です。

プレジャーボートが転覆し、4時間半後に巡視艇に救助されましたが、そこで活躍したのが「電話リレーサービス」です。

オペレーターを挟み、手話や文字でやり取りをするのですが、このサービスをサポートしてくださっているのが「日本財団」です。

たまたまその中の一人がそのサービスに登録していたために命が助かりましたが、もし・・・と考えただけでゾッといたします。

 

しかし、この電話リレーサービスの拠点は現在6か所。

企業が3か所と沖縄県・熊本県・滋賀県が提供しているのです。

この日も愛知で起こった事故の通報がかかってきたのは沖縄。

海上保安庁・警察庁・消防庁はそれぞれ管轄があり、基本的にはオペレーターは事件が起こっている地区に通報するのではなく、電話を受けた地区に緊急依頼をし、事件が起こっている地区の管轄へと知らせてもらう仕組みになっています。

これではリレーのまたリレーです。

 

そしてこの仕組みにやっと予算を付けてくれたのが厚労省です。

しかし、日本財団の費用をほんの一部肩代わりするに過ぎず、福祉の観点からの補助です。

このサービスを利用したいと登録を行う方々の数も5,000人を超え、利用数もうなぎ上りです。

命に係わる連絡網と考えれば、福祉ではなく通信行政の中で予算を確保し無料で使用できる仕組みとすべきです。

しかし、総務省からはつれない回答しか聞くことができませんでした。

 

実はこのサービス、現在政府が行っている「働き方改革」にも謳われているサービスなのです。

政府はもっと真剣にこの事態を受けとめ、障がいを持った方の生活や働き方についての環境整備に責任を持つべきです。

 

また、厚労省管轄の高齢・障害・求職者雇用支援機構では、障がい者の皆さまの労働環境整備のために「障害者介助等助成金」が準備されております。

手話通訳担当者の委嘱助成金という制度もあるのですが、この制度、昭和55年から見直されていないことが分かりました。

遠隔通訳も利用できると担当の局長は考えていたようですが、どこにも書かれていませんし、誰も知りません。

テクノロジーが発展し、社会情勢も変わっているのに、一体全体何が起こっているのでしょうか。

手話通訳担当者の部分だけではありません。

他の障がいについての助成や、そもそもこの制度自体についても見直しが必要です。

 

大臣もご理解いただき、早速担当部署にご指示いただきました。

私は、障がいをお持ちの皆さまにも自信を持ち当たり前に対等に社会参加を果たしていただきたいのです。

そのために必要な支援であれば政府も十分に用意せねばならないのではないか、まだまだ足りないぞ!

 

最初は手話を交えと思っておりましたが、政府側の答弁に怒りがこみ上げ、それどころではなくなってしまい気が付くと時間が過ぎておりました。

またゆっくり手話を交えた質問も準備したいと思います。

 

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厚生労働委員会 一般質疑

6月6日第2報
午後の一般質疑では医師の過労自殺について取り上げました。
新潟市民病院に勤務する女性研修医が2016年1月に自殺したのは過労が原因だったとして、労災が認定されたのです。

政府は働き方改革を打ち出しておりますが、医師については計画が5年間延長となりました。
勤務医の長時間労働は以前から問題となっております。
患者さんのためと思えば、自らの身体の疲れを顧みず、医療にまい進していく医師が多い中、やはり死亡した女性医師も4カ月連続で200時間を超えるなど、毎月120時間以上の残業があったことが報じられております。
この状態で安全な医療が提供できるのでしょうか。
本当に心も身体もクタクタだったのでしょう。

我々医師は、医学部に入るため、小さなころから皆必死に努力して医師免許を手に入れます。
大学でも医は仁術と教えられ、患者さんと共に寄り添う医療を叩き込まれます。
他の医療職や介護職も「奉仕の精神」がなければ現場で挫けそうになることばかりです。
この様な医療者や介護者の善意の下、現在の医療・介護提供体制が構築されていることにも限界がございます。
そのことを皆さまにもご理解いただき、医療者や介護者を守るためにも何が必要なのか考えていただきたいのです。

実は、その様な問題を解決するためにも厚労省において「医療従事者の需給に関する検討会 医師需給分科会」が開催されているのですが、その構成員に、勤務医や女性医師が含まれていないのです。
当事者の意見を直接反映させることなく施策が決められようとしていることに異論を唱えました。
大臣からはメンバーを見直し、勤務医や女性医師の声が届く施策を実行していただける旨の答弁をいただきました。

まずは現場を知り現場の意見を反映させた施策でなければ、またどこかで医師の過労死や過労自殺が起こってしまいます。
一部の勤務医にしわ寄せがきている現状を少しでも改善し、皆さまに安全な医療を提供出来るように、これからも厚労省の施策を見つめてまいります。

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厚生労働委員会

6月6日、通常国会も終盤戦。

いつもこの時期は与野党の駆け引きで騒がしくなりますが、私の所属している厚生労働委員会は粛々と議論を続けてまいります。

医療・介護から子育てに労働、年金に至るまで厚生労働省の管轄する分野は広く、そのために審議せねばならない法案の本数も他委員会と比較しダントツに多いのです。

 

本会議のない火曜日木曜日の朝から夕方5時まで、最大限の時間を確保し、委員会を開催するのが習わしのため、少数会派の面々は、毎週2回以上質問に立つこととなります。

また、厚生労働委員会では、社会で起こった問題にリアルタイムで反応出来るように、1つの法案が成立したら次の法案に移る前に厚生労働省管轄の問題を自由に取り上げられる「一般質疑」を挟むことにいたしております。

厚生労働委員会のメンバーは皆真面目。

この分野に思い入れが強い議員が集まっているために、与党でさえ、省庁を相手に熱い議論を戦わせます。

1月から休みなく続くこの状況下で、この時期は皆体力が無くなり、残された気力で勝負となってまいります。

 

今日も質疑は2階建て。

「2階建て」というのは、午前・午後と違う内容で委員会を立てることを呼ぶ業界用語です。

今日は午前中「医療法改正案」の質疑を行い採決、午後は「一般質疑」と続きます。

誰も手抜きはいたしません。

少しでも良い答弁が引き出せるようにあの手この手で省庁相手に勝負を賭けます。

我々の議論はリアルタイムで参議院のHPから見ることが出来ます。

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

 

「日ごろ議員は何をやっているの?」という質問も多く受け取ります。

予算委員会の様にテレビが入らなくても裏では多くの委員会が開催されていることをご理解いただければ幸いです。

 

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「手話言語フォーラム」

6月6日、東京で行われた「手話言語フォーラム」に参加してまいりました。
福岡で世界ろう連盟理事会が開催された後、来日なさった役員の皆様が全国3か所に分かれ、手話言語法制定に向け世界の状況をご講演くださったのです。

1900年代にウガンダ・フィンランド・スロバキア・ラトビアの4か国から始まった手話言語法は障がい者権利条約を経て、現在は45か国で様々に形を変え制定されております。
しかし、法が成立しても聴覚障がい者の置かれた状況に変化がない国もあり、その後も監視体制や普及の状態についての調査研究が大切であることも分かってまいりました。

現在、日本においては、国よりも各自治体の方が手話言語条例制定に向けて動きが活発です。
私の所にも、地方議会から聴覚障がいの皆様をサポートするシステムについて問い合わせがあることもしばしばです。
障がい者差別解消法の様に法律は出来たが現場や自治体が動かぬよりも、地方(現場)の動きが国を動かす逆パターンの方が皆様に近い形が出来上がるのかもしれません。

すでに障害者基本法には、
第三条の三  全て障害者は、可能な限り、言語(手話を含む。)その他の意思疎通のための手段についての選択の機会が確保されるとともに、情報の取得又は利用のための手段についての選択の機会の拡大が図られること。
と手話は言語の一つと認められております。
これからも学び続け、私なりに、日本ならではの「手話言語法」の在り方を考えてまいりたいと思います。

 

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全日本ろうあ連盟70周年記念大会

全日本ろうあ連盟70周年記念大会は4000人以上の参加者を迎え、盛大に執り行われました。

初めて全国大会に参加した私は、拙い手話にも関わらず皆さまに支えられながらFBの友人とも初めての対面を果たすことが出来ました。

イラストレーターの野田さんは私の似顔絵を描いて持ってきてくださいました。

そっくりでしょう?

広い会場で必死に見つけてくださった事、心から感謝いたしております。

 

いつも色々教えていただく峰岸さんと和代さんとも楽しくお話しすることが出来ました。

和代さんは盲ろうの障がいをお持ちのため、触手話が主なコミュニケーションの手段なのですが、手話の語彙が少ない私と心で会話してくださる「心の友」、峰岸さんはそんな私を横からリアルタイムで手話をサポートしてくださる先生の様な存在です。

 

私も東海地区のブースで大会を拝見していたので、ケーキ作りや講演会で知り合った地元の友人も大勢私を見つけて声(手話)をかけてくれました。

また、廊下ですれ違う方々も「テレビ見ましたよ」「勇気もらいましたよ」と手話を交えて交流してくださいます。

こんなに多くの方々が予算委員会を見てくださった事を初めて知りました。

その一言一言が私には嬉しく、皆さまの反応に感動し涙が出そうになってしまいました。

 

私には大きな事は出来ません。

しかし、今回学んだ多くのことを利用し、小さな所からコツコツと少しずつ変化するまで押し続けていこうと思います。

 

日本手話と国際手話が同時にモニターに映し出されるため、国際手話の勉強にもなりました。

その国際手話の通訳はなんとFB友達ではないですか!

私にとっては一粒で二度おいしい、そんな大会でした、

私の大切な友人が前進できるお手伝いがこれからも出来ますように!

そう願い会場を後にいたしました。

3日間、本当にお世話になりました。

 

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全日本ろうあ連盟70周年記念大会「眼で聴くテレビ」

6月4日、今日は全日本ろうあ連盟の70周年記念大会。

今まで友人たちが語っていた「眼で聴くテレビ」の生中継を初めて拝見致しました。

出演はいつも頼りにしている友人月曜男さんです。

手話と字幕の番組は会場の参加者にも大人気!

月曜男さんも写真攻めです。

今日のお話しは昔の大会について。

大きなスクリーンも無かったために、手話の手が目立つ様に壇上では白手袋をはめていたとのこと。

勉強になりました。

 

大会参加者には当たり前の事が、私には一つ一つ新鮮に映ります。

勉強させて頂きました!

 

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全国ろうあ者大会「情報保障」セッション

6月3日、全国ろうあ者大会
今日は「情報保障」のセッションに参加致しました。
世界ろう連盟理事のカスパーさんからはヨーロッパでは大学や大学院で手話通訳が養成されている現状が報告されました。
一方日本では手話通訳の依頼は増えても、通訳者の7割しか実働せず、社会でも通訳はボランティアという認識のため派遣料金も安価にされているのです。

今後、どの様に通訳者を養成していくのか、どの様に社会的地位を上げていくのか、その費用を誰が負担するのか、課題は山積です。

会場からの質問も多くの手が上がります。
聴者であれば恥ずかしさに手を上げる人もいないでしょう。
また、これも慣れないと驚かれる所なのですが、質問者が壇上に上がり質問します。
手話で質問するため、壇上で参加者に見えるように質問するのです。

大会の様子が速報でリアルタイムに分かるのも嬉しいですね。

バリアフリーの展示も行われており、テクノロジーの発達でさらにろう者と聴者が近づける希望が生まれました。
さあ、明日は全日本ろうあ連盟70周年大会です。
今から楽しみです!

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全国ろうあ者大会

6月2日、本会議が終わり、飛行機に飛び乗ってやって来たのは私の古里福岡です。
ここ福岡では、全国ろうあ者大会が開催されているのです。
今年は全日本ろうあ連盟創立70周年記念。
この記念すべき大会に世界ろう連盟の会長や理事も来日し、講演を頂けるという貴重な機会です。
今晩は会長から「世界の手話言語法制定の状況」についてご講演頂きました。

アジアではまだ2カ国しか制定されていない状況やフィンランドのように憲法で謳われ手話言語諮問作業委員会で監視しているケースの紹介等、勉強になることばかりでした。
国際手話から日本手話の通訳、そして音声化と字幕に触手話。
参加者もそれぞれ理解出来るツールが違うため、様々な手段が準備されておりました。
しかし、思いは一つ。
手話が普通に言葉として使える社会を作りたいという願いです。

明日は情報保障のセッションに参加し今後の施策のアイディアを盗んで来ようと思います。
明日も会場を回っておりますので、気軽に声をかけて下さいね!

 

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厚生労働委員会

5月30日、厚生労働委員会。

今日はスマートドラッグについて質疑させていただきました。

皆さまも「スマートドラッグ」という言葉をご存知ですか?

人間の脳の機能や能力を高めることが出来るサプリや薬として1980年代後半、アメリカの若者の間で大きなブームとなったことでも有名です。

 

その代表格の「ピラセタム」、もともとはアルツハイマー治療薬として開発されたものなのです。

記憶力や注意力を向上させる顕著な効果が見出され、スマートドラッグ(スマドラ)として使用されるようになったのです。

その他にも、学習障害やうつ病、パーキンソンの治療薬が、一部の若者等に認知能力向上の目的で使用されている様なのです。

日本では医師の処方箋が必要ですが、海外から個人輸入という形でインターネット上で大規模に売買がなされており、容易に手に入れることができる事が出来るのです。

 

疾病の治療に用いるために開発された薬が正常な機能を高めることが可能なのか、科学的な根拠もございません。

中には依存する薬も含まれていて私もネットを見て怖くなりました。

 

さらに、コンビニ等で普通に売っている「エナジードリンク」

実は、集中力を高めたり、頭をシャキッとさせるために大量のカフェインが入っているものもあるのです。

カフェインは錠剤でも眠気覚ましとして薬局で購入できますが、これもスマートドラッグの一つなのです。

実は、医薬部外品という形の栄養ドリンクとして売られている場合は、カフェイン量が1日1本50ミリグラムまでと基準がございます。

一方、「清涼飲料水」であるエナジードリンクには基準がなく、医薬部外品以上の量が含まれているものも販売されているのです。

我が家の子供たちに聞いても、試験前は皆エナジードリンク等多飲していることが分かりました。

 

急性のカフェイン中毒と思われる事例が日本でも発生し、海外でも報告されておりますが、問題はその怖さが分からぬ若者が安易にスマートドラッグやエナジードリンクを使用しているところにあるのです。

特にカフェインについては、農水省・内閣府食品安全委員会からも注意喚起がなされておりますが、厚労省が添加物と認めているため、勝手に規制することはできません。

消費者庁でも、エナジードリンクに「子供・妊婦・心臓疾患をお持ちの方は気を付けて」と自主的に表示している企業もあるが、表示義務はないとの回答。

文科省はノーマークだったのか、スマートドラッグ等について調査も行ってはおりませんでした。

 

子どもたちや若者はネットで様々な情報を手に入れることが出来ます。

そして、その怖さや科学的な根拠を分からず、安易に使用してしまう事もあるようです。

海外での事例も参考にしながら、各省庁へも連携し実態把握と今後の対策についても考えていただけるようにお願いいたしました。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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