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2017-06-01

厚生労働委員会

5月30日、厚生労働委員会。

今日はスマートドラッグについて質疑させていただきました。

皆さまも「スマートドラッグ」という言葉をご存知ですか?

人間の脳の機能や能力を高めることが出来るサプリや薬として1980年代後半、アメリカの若者の間で大きなブームとなったことでも有名です。

 

その代表格の「ピラセタム」、もともとはアルツハイマー治療薬として開発されたものなのです。

記憶力や注意力を向上させる顕著な効果が見出され、スマートドラッグ(スマドラ)として使用されるようになったのです。

その他にも、学習障害やうつ病、パーキンソンの治療薬が、一部の若者等に認知能力向上の目的で使用されている様なのです。

日本では医師の処方箋が必要ですが、海外から個人輸入という形でインターネット上で大規模に売買がなされており、容易に手に入れることができる事が出来るのです。

 

疾病の治療に用いるために開発された薬が正常な機能を高めることが可能なのか、科学的な根拠もございません。

中には依存する薬も含まれていて私もネットを見て怖くなりました。

 

さらに、コンビニ等で普通に売っている「エナジードリンク」

実は、集中力を高めたり、頭をシャキッとさせるために大量のカフェインが入っているものもあるのです。

カフェインは錠剤でも眠気覚ましとして薬局で購入できますが、これもスマートドラッグの一つなのです。

実は、医薬部外品という形の栄養ドリンクとして売られている場合は、カフェイン量が1日1本50ミリグラムまでと基準がございます。

一方、「清涼飲料水」であるエナジードリンクには基準がなく、医薬部外品以上の量が含まれているものも販売されているのです。

我が家の子供たちに聞いても、試験前は皆エナジードリンク等多飲していることが分かりました。

 

急性のカフェイン中毒と思われる事例が日本でも発生し、海外でも報告されておりますが、問題はその怖さが分からぬ若者が安易にスマートドラッグやエナジードリンクを使用しているところにあるのです。

特にカフェインについては、農水省・内閣府食品安全委員会からも注意喚起がなされておりますが、厚労省が添加物と認めているため、勝手に規制することはできません。

消費者庁でも、エナジードリンクに「子供・妊婦・心臓疾患をお持ちの方は気を付けて」と自主的に表示している企業もあるが、表示義務はないとの回答。

文科省はノーマークだったのか、スマートドラッグ等について調査も行ってはおりませんでした。

 

子どもたちや若者はネットで様々な情報を手に入れることが出来ます。

そして、その怖さや科学的な根拠を分からず、安易に使用してしまう事もあるようです。

海外での事例も参考にしながら、各省庁へも連携し実態把握と今後の対策についても考えていただけるようにお願いいたしました。

 

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ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト

5月28日、ジャパン・ライジング・スター・プロジェクトの中央フォーラムに参加してまいりました。

 

スポーツ基本法によって、スポーツ基本計画が策定されることになり、本年4月から、第2期スポーツ基本計画が始まった所です。

また、昨年の10月には「競技力強化のための今後の支援方針(鈴木プラン)」が発表されました。

それらに基づき、全国でアスリートの発掘が始まっています。

全国の将来性豊かなアスリートを発掘するためのプロジェクト、子どもたちやアスリートの未来を開拓するプロジェクト、それが「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト」なのです。

 

本日は、本年開催されるオリンピック・パラリンピック競技の対象競技と競技拠点県も発表されました。

https://www.j-star.info/project/

また、7月からは全国で測定会が開催されます。

このプロジェクトを通じてオリンピック・パラリンピック競技大会に向けて有望なアスリートを発掘し、競技団体の強化育成コースに導かれることになっております。

 

今日は京都・福岡のタレント発掘事業で世界を目指しているアスリートやコーチ、親御さんのお話しも伺うことができました。

小さなころから世界のアスリートと交流し、共にトレーニングを受けることでさらにモチュベーションが上がった経験や、高校選択において競技のために転校を余儀なくされたが思い通りのコースを歩めている実感や、就職においてアスリート採用を利用し企業のサポートを受けられたおかげで世界大会等で活躍でき2020オリンピックを目指している意気込みなど伺うことができました。

 

さらに、小さな頃から高い身体能力を活かし、様々な競技を体験し、身体を作りながら競技を絞り込んでいく事の意義や、マイナー競技へ転向しメダルを狙えるポジションを獲得する戦略なども大変興味深いものでした。

 

我こそはと思う方は是非チャレンジしていただきたいと思います。

世界へと羽ばたける可能性が拡がっていますよ!

 

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厚生労働委員会

5月25日、厚生労働委員会。
今日も介護保険法改正案の質疑が続きます。

私が今日お願いしたのは、「老年医学」の根拠に基づいた地域包括ケアの促進です。
皆さまは、フレイル(frail)をご存知でしょうか?
昔は「虚弱」と呼ばれていた状態で、このままであれば要支援・要介護へと突入してしまうことになってしまいます。
この状態を早期に発見し、適切に介入をすることで、生活機能の維持・向上を図ることが期待されるのです。

そして、そのフレイルの入り口が「社会的フレイル」と呼ばれる社会とのつながりが希薄になった状態です。
高齢者の社会参加を促す仕組みは地域包括ケアに欠かせないのです。
退職した男性は「仕事をしていた時間」が「テレビを見る時間」へと変化していることが調査からも分かっております。
60歳を過ぎても6割が働きたい、でも1割しか正社員として働けていないのです。
7割の高齢者が地域社会活動へ参加していないことも大きな課題です。
退職後、宝の持ち腐れの上に、家に引きこもるり筋力も衰え、さらに社会とも断絶された状態で容易にフレイルから要支援・要介護状態へと陥ってしまう社会的構造が今の日本です。

また、身体的なフレイルを迎える前に、オーラル(口)フレイルが問題となります。
口腔が弱ると、栄養が取れません。
高齢者の食力向上させるためにも、医療だけではなく、歯科医療とタッグを組むことが大切なのです。

単なる医療と介護の連携として「地域包括ケア」を捉えると絵に描いた餅に終わってしまいます。
高齢者の皆さまの知恵を活かし、老若男女全員野球で地域社会を活性化することこそ、地域包括ケアの価値ではないのでしょうか。
地域特性を生かし、地域ならではの仕組みを創っていくことは地方自治体の醍醐味です。
日本の未来と介護問題、これからも議論を続けてまいります。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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