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2017-01

筑波技術大学

1月24日、本会議での代表質問が始まり、いよいよ本格的に参議院も店開きです。

私も予算委員会や厚労委員会質疑に活かすため、現場を回りながら皆さまからのご意見をいただいております。

 

今日は、午後から「筑波技術大学」へお邪魔いたしました。

ここ、筑波技術大学は、聴覚障がい者、視覚障がい者のための、日本でたった一つの高等教育機関なのです。

 

聴覚障がいを持った学生は、産業技術学部の産業情報学科と総合デザイン学科において、情報科学や工学、デザイン等を学ぶことができます。

一方、視覚障がいを持った学生は、保健科学部の保健学科と情報システム学科において、鍼灸学・理学療法学やWebプログラミング等の情報システムを学ぶことが出来ます。

さらに、この大学では、聴覚・視覚障がい者のための高等教育に関する中核的役割をはたしており、障害者高等教育研究支援センターも設けられております。

 

今日は、私も授業を拝見させていただきました。

聴覚障がい学生の数学の授業では先生が手話を交え、生徒たちに微分積分を教えているところでした。

ここでは、入学時に手話が苦手な学生は必修科目として手話を学ぶことが出来ます。

また、リアルタイム字幕提示システムを用いた文字通訳や、大学で開発された「字幕挿入システム」により多数作成され字幕入りビデオ教材も多数準備され、分かる環境が学生に提供されておりました。

また、日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)を立ち上げ、ここで培ったノウハウを、全国の大学で学ぶ「聴覚障害学生」と共有できるように公開されていることも知りました。

 

さらに、視覚障がい学生のプログラミングの授業や救急の授業も、各々の障がい(視力や視野)に合った環境が提供されておりました。

テキストは点字から大きな文字、白黒反転させた物まで様々な種類が準備され、PCも2画面で操作出来るようになっていたり、点字キーボードを軽々と使用する学生もいました。

大学には、針灸や理学療法の実習に使用している「東西医学統合医療センター」が併設され、地域の皆さまへも西洋医学と東洋医学の両面で医療が提供されておりました。

 

この大学の最終目標は、学生の社会的自立。

その目標通り、97%の学生が名だたる企業に就職しているそうです。

学習できる環境の下、学ぶ機会を平等に与えられることで、社会に出た際に学んだ技術で勝負できる。

今日の視察を通じて、「この様な環境を全国の大学でも造り出せないか、そのためにも、この拠点をさらに強化すべきではないか」との思いを強くいたしました。

 

技術革新は障がい学生に学ぶ機会を拡げています。

だからこそ、社会においても、その受け皿を拡げていかねばなりません。

今後、委員会を通して議論を続けてまいります。

ご協力いただきました皆さま、本当にありがとございました。

 

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あいち女性議員の会

1月21日、新年初めての「あいち女性議員の会」を開催いたしました。

今回は、NPOしんぐるまざあず・ふぉーらむ理事長の赤石千衣子先生に、「シングルマザーの現状と支援」についてお話しいただき、地方自治体への要望もいただきました。

実は、昨年の参議院厚労委員会の参考人として、シングルマザーやシングルファーザーの現状についてお話しいただいたのですが、その時の内容が想像を絶するもので、我々議員は胸を抉られる程の衝撃を受けたのです。

数字で年収いくらが何%であるというただの統計では見えてこない「人生のドラマ」に、国ではできないきめ細やかな支援や事業展開を地方議会で発議していただければとの願いでした。

 

DVから離婚をしたが、身も心もボロボロで就労にまで至らぬ被害の深刻さや、中学入学費用のために闇金に手を出し取り立てに追われる毎日に追い詰められている様子、自動車がないと生活できない地域において、自動車を処分しないために受けられない生活保護、制度はあれどそれが周知できず利用していただけない現状、子どもの塾費用捻出のために昼・夜ダブルワークで続くぎりぎりの生活・・・

その余裕のなさから、虐待やネグレクトに陥りやすい事情も理解できます。

 

実は、シングルマザーの就業率は80%と高いのです。

数値だけ見れば生活していけるじゃないかと思われるかもしれませんが、6割は非正規。

年収200万円以下が6割。

男性が働き女性が家庭を守るという家庭モデルで成り立つ日本社会において、非正規の女性の収入は臨時収入程度に設定されているのが現状です。

 

母親も口紅一つ買えない、卒入学式に出席するスーツがない、時間的な余裕もない。

子どもも、友達に誘われても遊びに行く金銭的余裕がないことを友人に告げることが出来ず、教室でも孤立してしまう。

フードバンクから送られてくるお菓子がなければなかなか甘い物が食べられない。

子ども食堂など民間団体の皆さまのご支援をいただき支援の輪は広がっているものの、まだまだ根底にある問題は根深いようです。

 

日常生活支援事業も利用者ゼロが3県、10人以下15県と都道府県によってもひとり親家庭支援には温度差があることも分かっております。

まずは点と点で行われている支援や事業を線に結び、それを面へと展開していくことが必要だと感じました。

 

この問題を一人一人の議員が1人の女性として、身につまされる思いで持ち帰ってくださいました。

これからも、じっくりと腰を据えて取り組んでまいりたいと思います。

 

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第193通常国会

本日、第193通常国会が召集されました。
会期は6月18日までの150日間です。

まず、2016年度第3次補正予算案、17年度予算案の質疑が始まります。
予算は衆議院から審議に取り掛かかりますので、1月終わり~2月まで参議院は実質開店休業状態です。
その間、参議院にしかない調査会の開催や各委員会の視察など、対政府質疑ではなく調査研究や現場の皆さまの声を収集することに時間を費やします。

今国会は、2020年のオリンピック・パラリンピックを見据え、「テロ等準備罪」の新設や、天皇陛下の退位を巡る関連法案が審議されることとなっております。
また、今年は参議院設立70周年に当たる年です。
我々参議院がハウスとして、衆議院にはない存在意義を示していくためには何が必要であるのか話し合う会合も設けられることになっております。
私も無所属クラブの会派代表として、会議に参加することになってまいります。
解散がなく6年という長期にわたり議席を確保できるからこそできる改革、そして正に国会の本来の役割である「立法機能」を強化すべく意見を申し述べてまいりたいと思います。
さらに引き続き、厚生労働委員会の重要議案も山積です。

今後とも皆さまのご指導を仰ぎながら、今まで通りじっくりと腰を据えて法案と向き合ってまいりたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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