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2016-12-15

厚生労働委員会

いよいよ明日は会期末。

臨時国会が閉じようといたしております。

年金法案・IR法案の議論が連日行われ、私はいつもの通り、会期末まで走り抜ける毎日となっておりました。

 

年金法案

8日木 対政府質疑

9日金 参考人質疑

12日月 対政府質疑

13日火 対総理質疑

対政府質疑

厚生労働委員会は与野党の対決法案が多く、国会が閉まる前のこの時期、他の委員会はお休みの所が多いのですが、厚労委員会は、連日、質疑が交わされることになってきます。

 

今回、衆議院においては、年金カット法案という1点のみに絞られ議論が交わされました。

しかし、今回の年金法案の中には、短時間勤務労働者への適応拡大や1号被保険者への産前産後保険料免除制度、年金機構資産の見直しやGPIF改革など、大切な内容が多岐に渡り含まれていたのです。

参議院として、その他の部分にも光を当て、議論を尽くしてまいりました。

 

特に、「3割カット法案」というセンセーショナルなネーミングで本法案が呼ばれていたため、御高齢の皆さまや障害年金を受給なさっていらっしゃる方々から「来年から年金が3割もカットされるのでしょうか」「GPIFの運用損のため、年金がカットされるのでしょうか」と不安の声が私にも聞こえてまいりました。

大きな誤解と不安を抱かさせてしまったことに対し、政府も説明を尽くし、まずはこの法案の正しい情報を国民へ伝えて欲しい旨、お願いしてまいりました。

 

さらに、障害年金については審査を行う障害年金認定医の不足から認定までに時間がかかり地域格差が生まれていた現状や審査基準が一定していなかったことなどを是正させる必要があることも訴えてまいりました。

 

1号被保険者の産前産後、保険料免除となる場合、母子手帳を利用し、診断書(費用負担あり)などが無くても申請できる様配慮も求めました。

 

結局、今の少子化問題が解決できなければ、年金制度も先細りであることには違いありません。

年金は積み立てていたものを受け取るのではなく、現役世代からの仕送り(賦課方式)で運用されております。

仕送りする側(現役世代)が減少し、仕送りされる側(高齢者)が増える今、しっかりとした少子化対策や働き方改革を行わねば、さらなる将来、年金支給額も維持することが難しくなってまいります。

 

医療・介護・年金・・・社会保障費が国家財政を圧迫しています。

今後、我々の世代が高齢者となった際に、年金だけで生活していくことは難しくなってくることでしょう。

私は働けるうちは皆働ける環境の整備を行い、自助の力も向上させていく必要があると考えます。

さらに医療・介護の予防施策にも力を入れ、自分の健康は自分で守るという責任を持たねば、医療・介護費の急激な伸びも抑えられません。

 

まだまだ、国民一人一人、出来ることは残されていると思います。

ボランティアなどの「社会貢献」も日本では活発ではありません。

コミュニティーが崩壊している地域では、ご近所の支えあいの再構築も必要です。

制度も大切ですが制度に頼りすぎても、それには限界がございます。

成長期を超え、成熟期に入った日本において、これから迎えるさらなる超高齢化社会をどの様に乗り切っていくのか、国民一人一人の意識改革が求められております。

 

本年の質疑はこれで終了です。

質疑するにあたり、ご協力いただきました皆さまには心から感謝申し上げます。

難題山積ですが、これからも一つ一つ丁寧に問題点を掘り起こし、審議に臨んでまいりたいと思います。

 

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ギャンブル依存症対策を考える緊急シンポジウム

9日、本日は「ギャンブル依存症対策を考える緊急シンポジウム」でシンポジストを務めました。

 

今、なぜギャンブル依存を話題としなければならないのか。

衆議院から送られてきた「IR法案」が参議院においても成立間近なのです。

IRとはカジノやホテル、商業施設などの統合型リゾートのこと。

社会的に話題になっているのがこの中に設置される「カジノ」のギャンブル性なのです。

 

しかし、ギャンブル性がある遊戯はカジノだけではありません。

パチンコ・スロット・競馬・競輪・・・・

すでに日本はギャンブル大国なのです。

 

残念なことに、最初は遊戯として娯楽の一部であったものが、互いに射幸心を煽り合い、500万人(推計)に及ぶギャンブル依存症を生んでしまいました。

競馬は農水省・経産省は競輪とオートレース、国交省は競艇

公営ギャンブルは所管省庁が規制と振興を行っているため、ギャンブル依存症対策が行われてきませんでした。

パチンコやスロットなどでも注意喚起することさえありませんでした。

ギャンブル依存症はれっきとした「病気」なのです。

依存症として治療を行い、自助グループで常に自らを律していかねば元に戻ってしまう可能性も高く、さらに自殺未遂や自殺率も高いのです。

 

皮肉なことですが、カジノによってギャンブル依存対策が進むことになりそうです。

まず、公営ギャンブルやパチンコなどの既存のギャンブル依存の対策の充実を図り、その上でカジノのことも考えていかねば、カジノのみの対策では全く意味を成しません。

今回のシンポジウムでは、これを機会に超党派で議連を立ち上げ、立法していこうではないかという結論が導き出されました。

 

今、国会も依存症対策ブームが起こっています。

どうか、IR法案が成立してもこの動きが継続してくれますように。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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