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2016-08

「みよしの家」 視察

皆様は人生最期の時をどんな所で過ごしたいと考えていらっしゃいますか?
家?病院?それとも施設?
そこに「ホームホスピス」という新たな選択肢を増やすため、愛知県みよし市にあるホームホスピス「みよしの家」を視察してまいりました。
民家を改造した「みよしの家」は正に「家」でした。
家の前の庭にはゴーヤやナスの畑。
リビングには入居者のおばあさんが座りお茶を飲みながらくつろいでおり、隣の部屋では入居者の痰を吸引する音が聞こえてくる。
風通しが良いその家には、老人施設独特の「匂い」はなく、木のぬくもりに触れられる普通の木造建築でした。
キッチンではお昼の準備が進み、炒めものの良い香りが漂っていました。

「ホームホスピス」は、在宅介護の一形態、民間のケア付き共同住宅です。
病いや障がいがあっても最期までその人らしく暮らせる「家」として、介護職や医師、訪問看護師など多職種が連携して24時間体制で見守っています。
あえて国の制度の枠組みに属していないため、画一的ではない、きめ細やかなで家族と一緒に過ごしている様な優しいケアを受けることができます。
かつては当たり前だった「暮らしの中で逝く」文化、新たな『みとりの文化』を地域に広げることが「ホームホスピス」の存在意義です。

2004年、宮崎市のNPO法人「ホームホスピス宮崎」が開設した「かあさんの家」から始まった「ホームホスピス」も、この10年で全国23地域32軒に広がりました。
愛知県でもこの重要性に気づき、新たな文化創造に向け、歩み始めた「みよしの家」。
このチャレンジを誇りに思うと共に、どの様にしたらこの当たり前の文化を取り戻し、市民権を得ることができるのか、私なりに考えてみようと思います。

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「久里浜医療センター」 視察

アルコール依存、薬物依存、ギャンブル依存、ネット依存、窃盗癖など、皆さまは依存症にどの様なイメージをお持ちでしょうか。

 

好きでやっているのだから、自己責任だろう。

こんな事に税金は使うな。

自分とは無縁の世界だ。

私もこれまで厚生労働委員会で、様々な依存症について質疑させていただき、施策を前進させてまいりましたが、一方で、皆さまからこの様な厳しいコメントもいただきました。

 

依存症は止めたくても止められない、止めたくても止まらない、「病気」なのです。

自らの健康を害すだけではなく、家族や周囲の人間を巻き込み、暴力、破産、ひきこもり、子どもの貧困にもつながる「社会的な疾患」でもあるのです。

 

依存症者が必要な治療を受けられていない現状を踏まえ、厚労省においても平成26年より、依存症の専門的な治療・相談が受けられるよう医療機関整備や、全国で均一な治療を受けられるよう治療・回復プログラム等の開発を目的とした依存症治療拠点機関設置運営事業が開始されております。

会期中はなかなか伺うことができなかった依存症の聖地、「久里浜医療センター」を視察し、これからの依存症対策について学んでまいりました。

 

アルコール依存症の治療においては歴史も古く、現在では全国の医療機関に対し人材育成や情報提供を行うだけではなく、平成元年にはWHO(世界保健機関)から日本で唯一のアルコール関連問題の施設として指定を受け、世界的にも重要な依存症治療拠点となっております。

残念ながら、東京ドームの3倍という広大な敷地の中にあり、目の前には素晴らしい野比海岸などの光景が広がっておりますが、建物の老朽化が進み、職員の方々の献身的な医療や看護や介護などを拝見するにつけて、本当に申し訳ない思いがいたしました。

 

ここ久里浜で最近力を入れているのが「ネット依存」。

ネット依存についても、現在、世界的にも大きな問題となっておりますが、早くからインターネット依存症への対応を行っていたネット先進国の米国、韓国と比較しても、日本は対処や予防は遅れているのが現状です。

この問題については、9月に開会する臨時国会に向けて、さらに学びを深めてまいりたいと思います。

業界に何も規制がなく、子ども達のゲームへの意欲を掻き立てる様々な工夫が凝らされているオンラインゲーム。

バーチャルの世界で生きている彼らを現実へと引き戻すキャンプの取り組みなど、国として出来ることは沢山ございます。

 

ネット依存の若者からしてみると、「ポケモンGO」は単純ですぐ飽きてしまったということ。

親の心配と子供たちの現実のギャップを少しずつ埋めながら、質疑するための準備を進めてまいります。

 

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愛知県戦没者追悼式

8月15日、71年目の終戦の日にあたり、愛知県戦没者追悼式に参列させていただきました。

 

毎年この日を迎える度に、私は20年前のイギリスの夏を思い出します。

短期留学で訪れたロンドンの中心街、息子のバギーを押しながら散歩していると、いつもになく華やかな音楽と人々の声。

まさに、その日は、日本の終戦記念日。

イギリスでは戦後50年の戦勝記念のパレードが華やかに行われていたのです。

通っていた大学のサマースクールでは、第二次世界大戦について

イギリス、フランス、ドイツなど各国の10代から20代の若者が、自国の代弁者の様に熱い思いをぶつけ合っていました。

その時、私の胸に去来したのは、広島の原爆資料館。

そして、子どものころに読んだ、「はだしのゲン」。

悲惨な戦争の傷跡を彼らは知っているのだろうか・・・

彼らの言葉が頭の中をぐるぐると回るばかり、意見を求められても私は涙しか溢れてきませんでした。

 

戦争など遠い世界のこととして意識することなく育ってきた私です。

今も戦争と向き合いながら生き、言葉で闘う彼らとの意識の違いをまざまざと思い知らされた瞬間でした。

 

我々の世代は、高度成長期と共に生きてきました。

知らず知らずのうちに平和が当たり前だと思っていました。

そもそも、日本人独特の「和・輪、奥ゆかしさの精神」は争いを好みません。

世界と渡り合っていくためには、アメリカナイズ(アメリカ化)・ヨーロッパナイズ(ヨーロッパ化)されていく部分も必要でしょう。

しかし、我々が培ってきた「和の心」はこれからも絶対に失ってはなりません。

 

聖徳太子が作ったとされる17条からなる法文、十七条憲法の第一条にもあります。

「和をなによりも大切なものとし、いさかいをおこさぬことを根本としなさい。」

その言葉を噛みしめた一日でした。

 

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AKATSUKI FIVE

今日の旅のお供は、AKATSUKI FIVEのマグです。

AKATSUKI FIVE、ご存じですか?

バスケット日本代表の愛称です。

リオで頑張っている日本女子チーム、身体的には欧米選手と比較して小さいというハンディがありますが、足を使って小回りの効いた切れのあるプレーで頑張っています。

 

今朝は、男子体操団体が金メダル、嬉しいニュースが飛び込んで来ました。

 

メダル候補が次々に敗退するなど、波乱含みのオリンピック。

やはり、国を背負って闘うプレッシャーは想像に難いものなのでしょう。

持てる力すべてが発揮出来ますようにと祈るばかりです。

 

このスポーツの祭典、世界中から選手が観客が集まって来ます。

難民選手団も結成され、国の枠を軽々と越える「スポーツ平和外交」の素晴らしさを改めて感じました。

世界中でテロが起こり、ここ日本でも終戦記念日が間近に迫る今、世界が平和で有ることの素晴らしさを地球の裏側から噛み締めております‼

 

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リオ2016パラリンピック競技大会 日本代表選手団 結団式・壮行会

8月2日、リオ2016パラリンピック競技大会 日本代表選手団 結団式・壮行会に参加いたしました。

今回のパラリンピックには大きく2つの命題がございます。
一つ目は、初めてスポーツ庁の所管として行われるパラリンピックであること。
日本ではこれまで、オリンピックは文部科学省管轄、パラリンピックはは厚生労働省管轄でした。
パラリンピックは「スポーツ」であるとするより、リハビリテーションの延長上にある「医療」「福祉」にすぎないという考えから脱皮し、新たな一歩を踏み出した初めての大会なのです。

また二つ目は、東京パラリンピックを4年後に控え、障がい者スポーツの素晴らしさを日本の皆さまにも感じていただける絶好の機会だということです。
オリンピックは徹夜してでも応援しますが、パラリンピックになるとどうでしょう。
リオのオリパラは8月で終わりではありません。
9月に開催されるパラリンピックこそ注目される報道もお願いしたいと思います。

結団式開式にあたり、我々が忘れてはならぬのは先日起こった悲惨な相模原障害者施設殺傷事件のことです。
会長の挨拶も、まず黙とうを捧げることから始まりました。
私もこの事件について、言葉にできぬ思いがございます。
なぜこんなことが?
考えても私の想像の域を超えております。

この会場にいると本当に思うのです。
「障がいを持っているのに、こんなに頑張ってすごいねー。」
「障がいを持っている人が頑張る姿を見て勇気をもらいました。」
「障がいがあるのに・・・・」
今も普通に、この様な会話が世の中で交わされていることが残念でなりません。
心のバリアフリー、まだまだ日本は後進国だと思い知らされました。

サッカーとブラインドサッカー
ラグビーと車いすラグビー
一度でも見ていただくと全く別物であることが分かっていただけるかと思います。
普通のサッカーやラグビーとは違う技術や能力が必要で、原型となるスポーツ+ 特殊技術 + 優れた能力と、まさにスーパーヒューマン(超人)の集団なのです。

福祉からスポーツへ
新たな局面を迎えた障がい者スポーツを皆さまも是非身近に感じてみませんか?

私はこの日を迎えられることが、母親の様に嬉しく、チームジャパンを誇りに思います。
選手一人一人、緊張の裏に隠れたその素晴らしい笑顔がリオでも拝見できますように!
そんな願いを込めて、結団式に臨みました。

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邦人医療支援ネットワーク Japanese Medical Support Network

7月31日、本日は「邦人医療支援ネットワークJapanese Medical Support Network 」(ジャムズネット)の講演会で勉強してまいりました。
演題は、「オリンピック・パラリンピック直前」
~アスリートと応援団のための健康対策~

いよいよ間近に迫ったリオのオリ・パラ。
連日、犯罪やジカ熱などの危険性などが報じられている中、取材陣や選手やサポーターなど現地へ赴かねばならぬ人間もおります。
私も公務としてパラリンピックの閉会式に出席すべく準備中でございます。

今回の講演会を主催してくださったジャムズネットは、2001年の9.11の経験から、ニューヨーク周辺の医療系邦人支援グループ同士の情報交換、相互連携の構築を目的として設立されたそうです。
現在は東京からも日本語で情報を発信し続けてくださっております。

今回の講座においても海外のスポーツ界と日本の閉鎖的で古典的なチームの在り方のギャップや、アスリートの心のケアの必要性、障がい者スポーツ健康支援の特殊性など、渡航医学やスポーツ医学的側面からの情報提供や当事者の体験談も聞かせていただきました。
さらに、テロ対策の必要性についても「逃げる・隠れる・闘う」という基本を教えていただきました。
「撃たれること=死ぬこと」ではない、撃たれても諦めずに逃げろというメッセージや、隠れているときには必ず携帯をサイレントモードにすることなど、生々しい話に私も少々不安を覚えましたが、常に身の危険を念頭に行動せねばならぬということは身に沁みました。

2020まであと4年。
新しい都庁舎の主も決まった様です。
私もパラリンピックを通して、障がい者スポーツの魅力を一人でも多くの方に感じてもらえるように、これからも学び発信を続けてまいりたいと思います。

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ホンキの女性活躍セミナー

7月28日、企業経営者・活躍したい女性におくる「ホンキの女性活躍セミナー」に参加してまいりました。

 

経産省中部経済産業局が主催し、愛知県・岐阜県・三重県・石川県・富山県が共催。

まさに中部の「ものづくり女性」応援団が一同に会し、意見交換を行いました。

 

博報堂の田中和子さんは、3人の子育て中のママさん。

仕事で多くの女性たちの声を聴いているうちに、ママ社員でつくる社内チーム「リーママプロジェクト」を立ち上げ、「リーママたちへ」という本も出版なさっていらっしゃいます。

ここで「リーママ」という言葉を初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。

働くママ=サラリーマンママ=リーママ

働くママたちの本音が講座でも披露され、共感を生んでおりました。

 

また、事例紹介にご登壇いただいた

愛知県刈谷市にある大企業、デンソーの「下方常務役員」

三重県津市にある従業員数100名の少数精鋭プロフェッショナル集団、光機械製作所の「西岡社長」

お二人とも指導的立場にある素敵な女性です。

総合職女性リーダーのロールモデルがいない大企業ならではの悩み、外資系企業の経験が長くその視点を活かした性別国籍を超えたマネージメントを展開している中小企業、対照的な事例でした。

しかし、共通していたのは、女性が活躍できない職場に未来はないという見解でした。

 

お二人の雄姿を見て、会場の女性軍は憧れを感じたのではないでしょうか。

「過ぎてしまえばひと時の苦労だった」とスラッとお応えくださいましたが、ここまで来るまでには大変なご苦労があったことでしょう。

しかし、それを微塵も感じさせないだけの「器」は社会の中で揉まれる間に獲得されたものなのです。

女性だから視野が狭いなどの固定概念は、社会で鍛えられた女性には通用いたしません。

 

3人の素晴らしい活躍に、「私にも出来るかも・・・」

そう思う女性が一人でも増え、それをサポートできる体制を造り出すことができれば、日本のモノづくりもさらに成長すること間違いなしです。

 

今の女性活躍の尺度は男性が造ったもの。

本当の女性活躍は女性の目線で初めて作り出されるものです。

昇進だけが活躍ではない、そんな声も聞こえてきました。

 

20年後、性差や国籍から物事が語られることのない社会を目指し、

これからも様々な事例に学びながら、制度を一つ一つ準備してまいりたいと思います。

 

http://www.chubu.meti.go.jp/b12mono_woman/index.html

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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