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2016-07

第7回「あいち女性議員の会」

7月16日、第7回「あいち女性議員の会」を開催いたしました。

 

愛知県の大府市にある「国立長寿医療研究センター」

国から長寿医療の研究を委託されている唯一の施設なのですが、残念ながら県内でもその活動についてはあまり知られておりません。

 

今回は、End-Of-Life ケアチーム(がんに加え,非がん疾患や,加齢による判断力低下や虚弱といった疾患以外に起因する苦痛を持つ患者を対象に苦痛緩和を実施する当院のチーム)で「人生の最終段階に向けた意思決定支援」を研究していらっしゃる西川満則医師にご講演をいただきました。

 

がんの治療における様々な意思決定については、がん告知が当たり前に行われる様になった現代社会において、本人の意思が反映された治療やケアが行われることも多くなってまいりました。

しかし、非がん疾患、特に認知症患者さんなどご自身の意思が確認できない場合、ご本人の意思よりも介護・看護する方が治療の内容、場所、そして最期の時を決定していたのではないでしょうか。

そのために、残された者の負担は大きく、家族の亀裂を生じてしまったり、決定した内容が本当に正しかったのかと悩んでしまわれたりと、大きな後遺症が残ってしまうケースも少なくありません。

実際に家庭で介護や看護を行っている多くは女性。

我々女性議員もこの点において、多くの経験を語ることができました。

 

これらの問題を回避し、ご本人の意思を尊重した医療・介護・看護を提供するためにも必要になってくるのがAdvance Care Planning(ACP)。

患者が治療を受けながら、将来もし自分に意思決定能力がなくなっても、自分が語ったことや、書き残したものから自分の意思が尊重され、医療スタッフや家族が、自分にとって最善の医療を選択してくれるだろうと患者が思えるようなケアを提供することです。

患者さんの希望や生活を尊重し、将来の状態の変化にも備えることで、患者さん・介護する者、双方の納得感を高めていくことが可能となります。

 

では、いつ誰がどの様にご本人に聞きだしていくのか、ご家族とどの様に連携していくのか、最終判断を誰がどの様に行っていくのか?

それはケースバイケース、患者さんそれぞれ、一つとして同じケースはなのです。

地方によっても、信仰によっても、価値観によってもそれぞれ「死」の捉え方は違います。

だからこそ、それを上手に聞き出し先導するファシリテーター(促進者)が必要になってくるのです。

残念ながらその育成はこれから。

 

超高齢化社会において避けては通れない問題。

だからこそ、地方議会でもこの問題とどの様に向き合い、サポートする体制や市民の啓発につなげていくべきなのか、有意義な意見交換の場となりました。

今後も、この勉強会が女性の生活者視点を活かした議会活動のお手伝いの場となれば幸いです!

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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