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2016-05-20

厚生労働委員会

5月19日、厚労委員会

 

今日は、残り少ない委員会の中で、医療費を有効に使用するためにも今考えておかねばならぬ問題、「予防医学の方向性」について、現在の健診・検診についての問題点を含め、大臣とやり取りさせていただきました。

 

皆さまは健診と検診の違いをご存じでいらっしゃいますか?

「健診」は「主に将来の疾患のリスクを確認する検査」

「検診」「主に現在の疾患自体を確認する検査」

これにこだわることに本当に意味があるのでしょうか?

 

皆さまも様々な検査を学生時代から現在に至るまで受けていらっしゃるかと思います。

しかし、その根拠となる法律は多岐にわたり、母子保健法、学校保健法、健康増進法、高齢者医療確保法などその目的も検査項目も違います。

そのため、一人の人間にも関わらず、データはその度ごとに別々に処理され、会社や学校が移ればそのデータもそこで途切れてしまうのです。

また、スクリーニングとして実施すべき検査項目と医療として実施すべき検査項目は必ずしも一致していないのです。

検査項目もライフサイクルを考え一貫性を持たせたものではありません。

企業が義務付けられている「定期健康診断」と保険者が提供する「特定健診」これも全く別物。

しかし、その項目は重なるものが多いため、お互いにそのデータのやり取りをいたしておりますが、保健指導の一つとっても重複したりと無駄が発生しています。

 

各々の検診や健診について検討する審議会もバラバラでそこに横ぐしを通した議論も行われてきませんでした。

系統だった検査でなければ、データの蓄積もない。

場当たり的な検査の乱立で一体全体国は何をしたいのか。

それにかける費用も膨大なのにも関わらず、なぜもっと真剣にこの分野について議論しないのか。

予防が重要、医療費適正化しなければ皆保険制度も危ないと看板を掲げながら、言ってることとやってることが余りにもかい離しすぎているのです。

 

子宮頸がんの検査一つとっても、誰が何処でどんな検査を受けているのか全くわからない。

検診率の向上と厚労省は施策を打ちますが、全く検診率は上がらない。

当たり前です。

現状把握もできていないのに、有効打が打てるはずがありません。

 

大臣にも私の意味するところはご理解いただけました。

厚労省でも「健康診査等専門委員会」を立ち上げ、ようやく横ぐしを通そうと議論を始めたところです。

とても重要な委員会だと私は思っていますが、昨年の11月に第一回、今年の2月に第二回・・・・

歩みが鈍すぎます。

真剣に取り組み早期に回答を出し、他の審議会へもその結果を踏襲させ、一日も早く系統だった検査とデータの蓄積を行い、検査に係る費用の無駄を省き、国民に疾患予防に有効な健診と検診を受けていただけることをお願いいたしました。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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