Home > Archives > 2016-04-12

2016-04-12

「断酒会」

 

酒害体験を聴く、そして話す 。

皆さまの身近にある「断酒会」の存在をご存知でしょうか?

 

この例会では、酒害体験を話し、それを聴く。

家族も参加し、家族も酒害体験を話す。

ギャンブル依存の例会に参加し、依存症における「自助グループ」の重要性を体感したため、断酒会へ参加させていただける機会をお願いしておりました。

ある断酒会から参加を認めていただき、ただじっと皆さまのお話しに心を傾けてまいりました。

 

ここで聞いたことは、この部屋に置いていく。

体験談の秘密を守ることが前提ですので、詳しくここに書き留めることはいたしません。

しかし、飲酒が止めたくても止められないご本人も、それを受け止める家族も、小説にしても余りある想像を絶する体験を乗り越えて、ここに座っているのだということ、胸が張り裂ける思いで聴いておりました。

 

しかし、ここに座っていらっしゃるご本人のその顔の穏やかさ、違和感を感じます。

憑き物が落ちた、その後の静寂なのでしょうか。

この方々がそんなことを・・・、とても信じられないのです。

 

依存症に陥るきっかけは、誰にでもあること。

「お酒が強いんだね」と褒められた

「お酒が飲めるね」と喜ばれた

お酒が胸に空いた穴を埋めてくれた

もっと褒められたい、認められたい、私はここで生きている

私の存在を認めてほしい、私の存在に気付いてほしい

そして、気づいたら飲酒を止めることが出来ない。

そこからは地獄のような毎日。

 

意志が弱いから、我慢がないから、

そんな単純な構造ではありません。

アルコール依存症という病気を治さずして、自助グループのサポートなくして、この病から立ち上がれないのだと実感できました。

今回、私を受け入れてくださった断酒会の皆さまに心から感謝申し上げます。

これからアルコール健康障害対策基本法に基づき様々な施策が実行に移されます。

現場の皆さまが取り残されぬように、これからも勉強に伺わせていただきます!

 

5

  • Comments (Close): 0
  • Trackbacks (Close): 0

Home > Archives > 2016-04-12

プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

Return to page top