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2016-03-30

厚生労働委員会

3月29日は、予算委員会だけではなく、雇用保険法改正案の質疑も行われました。

 

今回、私が取り上げたのは、女性の再就職問題です。

以前であれば、妊娠出産で退職していた年齢が25歳くらいで職歴も浅く、再トレーニングも初歩から行わなければならなかったのです。

しかし今や10年15年選手が退職し子育てに一段落したら現場に戻ってくる時代になっているのですが、トレーニング内容は変化せず、相変わらず初歩トレーニングの充実が図られるのみ。

学歴も高く、それなりのスキルや常識、地域社会で培われたネットワーク、子育て経験も活かされず、再就職がゼロベースからのスタートするのでは、宝の持ち腐れです。

 

様々調べていると、「関西学院大学のハッピーキャリアプログラム」に出会いました。文部科学省「社会人学び直しプログラム」の委託事業を経て、7年間、育児休業復帰・再就職・起業支援を行い、1~7期生で合計136名の修了生を輩出し、就業者比率は終了後93.0%。

これを女性は待っていたと。

 

厚労省には、女性の再就職支援が沢山ありますが、だれがどの支援を受けたらよいのか、整理もなされておりません。

また、その情報が当事者にも行きわたっていないのです。

特にある程度のキャリアを積んだ女性、30~40代の女性への支援策が不足していることは、厚労省も認識していました。

 

そこで、実践的・専門的なプログラム「職業実践力育成プログラム」を展開している文科省にも厚労省と連携し、関西学院大学や日本女子大のリカレント過程など、高いレベルへ女性を引き上げ、付加価値を付けて労働市場でその技術を活かせる職場へとつないで欲しいと要望いたしました。

厚労省へは、教育訓練給付金の支給などを通し、文科省の取り組みを応援してほしい旨お願いしたしました。

ここはお互いタッグを組み、積極的に動きたいと答弁をいただきました。

 

また、厚労省では、各都道府県にポリテクノセンターを設置し、モノづくりに特化した就職支援とトレーニングを行っております。

ここでも高い就職率を誇っています。

そのノウハウを活かし、キャリアを中断した女性向けの講座を開設してほしい旨お願いしたところ、是非検討したいと大臣からも前向きな回答をいただきました。

 

様々な情報が雑多にあり、サポート方法を選択するにもこれでは分からないという声が多いため、厚労省と内閣府男女共同参画局 女性応援ポータルサイトの情報提供のあり方について再検討をお願いしました。

この点についても見直しを図るということで、皆さまにも使いやすい整理された情報が間もなく準備されることでしょう。

 

予算委員会とダブルヘッダーで集中力が続くのか心配でしたが、何とか良い答弁にも助けられ終了することができました。

3月は日切れ法案がてんこ盛り。

明日、明後日も災害特別委員会、厚生労働委員会の質疑に立ちます。

予算委員会ではないので手を抜いているなと思われないように、内容を精査し、議論を深めてまいりたいと思います。

 

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予算委員会最終日

3月29日、今日は予算委員会最終日、締めくくり質疑。

と同時に終了後すぐに厚労委員会、本会議と息つく暇ない一日でした。

 

今日は、締めくくりですので、予算委員会の総括をさせていただきました。

本予算委員会では、議員のプライベートな問題や大臣の言葉狩りの為に同一趣旨の質問をエンドレスに繰り返したり、異常と言わざるを得ない状況でした。

社会保障、外交、防衛、経済など待ったなしの状況に、政府も挑発に乗って議論の相手になることは慎むべきだったと感じております。

誹謗中傷合戦に落胆したのは皆さまだったのではないでしょうか。

国会内での議論は尽くされれず、離合集散と選挙互助会体質に、週刊誌ネタが中心となる国会で、日本の未来を我々に託すことが心配になられたことでしょう。

そのように言われても返す言葉がない程、中身のない予算委員会でした。

政治離れ、政治への不信感を煽っているのが、我々国会議員の議論の劣化の結果であることを心しなければならないと、私も反省いたしております。

 

また、女性活躍にも大きな影を落とした予算委員会でした。

残念ながら今回も言葉狩りの為に、女性大臣が自らの言葉で政策を語る機会はほとんど与えられませんでした。

もし、女性活躍の名のもとに能力もないのに大臣という椅子をあたえられたのであれば女性の未来はありません。

批判されるのは女性大臣、批判のために声を荒げるのも女性議員、この様子を見て、自ら議員になりたいと希望する女性が出てくるとは思えません。

女性活躍が有名無実化しているのは「国会」です。

女性議員が初めて誕生したのが1946年4月10日の衆議院選挙。

女性議員の誕生70周年の節目に、総理は何を思うのか、初めて自らの言葉で、女性議員の大変さや今後増やしていきたい旨、お話しくださいました。

 

 

魂の無い法律や制度は、ただの紙きれに過ぎません。

そこに魂を入れ込むのが総理の役割です。

答弁書を読むのではなく、女性政策に対し思うところを、総理自身の言葉で語ってほしいとお願いいたしました。

十分な内容ではございませんでしたが、誠意をもって私の思いに総理が応えてくださったことはこの2年間の予算委員会で初めてのことでした。

 

まだまだ議論を尽くしたいのですが、予算は衆議院の優位、30日ルールがございます。

参議院で採決しなくても、明日、自然成立してしまうのです。

今回は、私なりに自分の専門分野も交え、政府と戦ってきたつもりです。

いかに専門用語を分かりやすく皆さまにお伝えできるのか、本当に悩み苦しんだ1か月、あっという間に過ぎました。

 

また、予算委員会委員長の岸先生は、この予算委員会をもって最後の仕事となられました。

この2年間、予算委員会のかじ取りをしてくださった「素晴らしい」先生です。

これは野党側皆同じ気持ちです。

花束を受け取り、優しい笑顔を返してくださいました。

 

このように、多くの方に支えられながら今回も1か月、不眠不休で走り抜きました。

わたくしも再度、襟を正し、これからも政府と対峙するために日々の勉強を続けてまいります。

少数会派にも十分な質疑時間を与えてくださいました参議院としての良識に感謝しております。

皆さまもも応援いただき、ありがとうございました。

 

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予算委員会

3月28日、予算委員会集中審議、内政外交の諸課題について

 

3月8日は「国際女性デー」です。

それに因んでこの2日、超党派の「乳がん・子宮頸がん検診促進議員連盟」では、参議院議員会館には乳がんと子宮頸がんの検診車各1台を準備し、国会議員とその秘書さんに検診を受けていただきました。

今や、日本の将来を考える上では、女性の健康への配慮が不可欠です。

 

キャリア形成期と妊娠適齢期が重なることによって、婦人科疾患や不妊に悩む女性が増加しています。

また、男女雇用機会均等法で入社した女性パイオニアは今や50代前半。この管理職世代は、体調不良に悩み、更年期の働く女性の25%ほどが仕事量を減らしたり、退職する選択をしています。

 

婦人科領域の病気を抱えて働く女性の年間の医療費支出と生産性損失(病気で休んだり、病気の辛い症状で就業中に効率が低下したため生じた損失)の合計6.37 兆円です。

平成28年度の国土交通省所管合計予算が約6兆円であることからも6.37兆円という数字の重さを感じていただけるかと思います。

 

実は、経済産業省も、東京証券取引所と共同で、従業員の健康管理を経営的な視点で考える新たな試み「健康経営銘柄」を公表することで、企業の健康経営の取組が株式市場等において、適切に評価される仕組みをはじめました。

林大臣からは、これからますます大切になる女性の活躍を応援するために、評価指標として「女性の健康」の視点をさらに取り入れたいと前向きな答弁をいただきました。

 

 

また、働く女性の健康管理は、個々の努力だけではなく、企業にも担ってもらわねば成功いたしません。

そのためには、女性の健康増進によって企業にもたらされる価値を測定する調査研究や、女性が働きやすい就労環境の調査研究、健康経営に取り組む企業が参考にできる事例調査等など厚労省も経産省と連携して行うべきとの主張を塩崎大臣に訴えました。

 

女性の健康があって初めて女性の活躍が成り立ちます。

女性の活躍がこれからの人口減少社会において、少子高齢化社会を支えていくことになるのです。

そのためにも、女性の健康を守る政策を強化すべきだと総理にお願いいたしましたが、現状行われている施策について、答弁書を読むだけに終わってしまいました。

 

とても悔しい思いです。

女性活躍を謳いながら総理の意気込みも聞けないとは。

明日、もう一度、予算委員会締めくくり総括質疑でチャレンジします。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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