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2015-09-09

厚生労働委員会

9月8日、参議院厚生労働委員会は朝からマスコミ包囲網でした。

派遣法採決が今日にでも行われると、衆議院と同様の混乱を期待してのことなのでしょう。

しかし、我々はいつも通り、委員会を粛々と進めてまいりました。

 

今日の私のテーマは派遣管理台帳について。

派遣契約ごとに台帳が作成されています。

さらに保存義務は3年しかないのです。

 

 

医療であればカルテと同じ。

疾患ごとにカルテは作成いたしません。

個人の記録として経過が分かるように様々な情報を書き込み、長期的な足跡を残し、未来の診断にも活かすことが重要です。

今後、キャリア研修などが義務付けられることを考えても、キャリアアップが図られていることを確認するために契約ごとではなく個人ごとの記録とすべきです。

 

また、特殊健診を受けて記録は数十年記録が残っても、どのような働き方をしていたのかは数十年後に残らないのです。

将来体調が悪くなって病気だと診断されても、労働の記録がなければ因果関係の証明が難しい。

そのため、一律3年という保存期間も見直して欲しいと要望いたしましたが、管理台帳は労働契約の確認のためだから役割が違うとの大臣答弁。

雇用管理のためという目的であれば、健康管理も含まれると考えるのは私だけでしょうか?

労働契約と労働安全衛生では法律が違うので相いれないでは、縦割り行政の弊害そのもの。

頭硬い省庁を突破するのは本当に難しいことです。

 

福島先生の質疑終了後、自民党から質疑終局の緊急動議が提出され、一時騒然となりましたが、理事懇談会や理事会、政党間協議などを経て、採決を行うことになりました。

施行日や法案内容の変更を含んだ修正案が与党より提出されましたが、それも採決の直前。

修正案についての審議を行うことも許されませんでした。

 

乱闘が起こらなかったので、テレビでは小さなニュースでしたが、今日一日、政局という大波に翻弄され、政治の裏側に接し、重い心を引きずっております。

どうしてそのような結果となったのか、判断されるに至った過程はブラックボックス。

巨大政党を目の前に、一人で判断して動くことの難しさ、責任の重さを認識すると共に、「だから政治の信頼を失い、国民の理解が得られないのだ」と実感した一日でした。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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