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2015-05

「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律案」

昨日は、厚労委員会において「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律案」の採決をいたしました。

 

午前は、総理入りでの委員会質疑、そして午後は総括質疑と、一日で2回、質問に立たせていただき、その後採決という流れでした。

 

午後は社会医学領域の医師不足など、医療費適正化や地域医療構想のビジョンを描ける人材育成の必要性について質問し、意見させていただきました。

 

 

以前も皆さまへご説明いたしました様に、「患者申出療養」は安全性と有効性の確認が難しく、患者への補償制度の検討もなされていないなど、詳細が全く詰められぬまま、生煮え状態での法案提出がなされたため、質問しても議論が深まらないことに危機感を抱いておりました。

このまま無責任に可決されることは一医療者として何としても阻止せねばと考え、再度検討の余地ありという理由で、「患者申出療養」の条文をすべて削除した修正案を提出いたしました。

 

もちろん、自公によって否決されることは分かっておりますが、せめてもの意思表示、無所属の私ですが、一人でもできる精一杯の抵抗でした。

衆議院ではすでに可決されている法案ですので、無駄な抵抗と言われても仕方ないことは分かっております。

修正案を作成するまでの時間と労力を考えれば、秘書が「あっけなかったですね・・・」と言いたくなる気持ちも分かります。

 

しかし、採決となり、私の修正案にも思いの外、賛同者がいたことは、この苦労も無駄ではなかったと確信いたしました。

こんな手間のかかることをやっても、委員会以外の議員、ましてや国民の知るところにもなりませんが、私は私。

これからも、気長に「薬師寺流」でまいります!

 

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「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律案」

5月19日・21日の厚労委員会は、衆議院で可決された「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律案」について議論を行っております。

 

この法案は、参議院では、国民生活に直結する重要な法案であると判断したため、「重要広範議案」として議論いたしております。

 

法案にもその中身によって、取り扱いに違いがあります。

今回の様な「重要広範議案」は、法案の中でも特に重要な案件として、総理大臣が出席し、質疑、答弁することを要求します。

重要法案ですから、審議時間も20日間以上の時間をかけて審議を尽くします。これは、「20日間ルール」とも呼ばれています。

 

 

この2日間、私はこの法案の中でも異質な「患者申出療養」について質疑してまいりました。

本来、皆保険制度の日本では、混合診療(保険診療と保険外診療を併用すること)は原則禁止され、実施した場合は全体が保険外診療扱い、すなわち自由価格で全額自己負担となります。

ただし、一定の条件下で、混合診療を例外的に認める保険外併用療養費制度が設けられており、評価療養(先進医療等)と選定療養(差額ベッド等)と呼ばれております。

 

今回の患者申出療養は、一定の条件下で混合診療が可能となる新たな方法です。

「日本で標準的治療として行われていない新しい技術や薬を、患者さんが使いたいと申し出れば、安全性をチェックした上で、身近な医療機関で受けられる制度で、新しい薬や技術については自費(保険外診療)ですが、それ以外は保険証が使えます(保険診療)」と言えばとても良い制度と聞こえるかもしれません。

 

しかし、この制度は、患者と医師が合意すれば一定の手続・ルールの枠内で混合診療を認める「選択療養制度」という規制改革会議の提案に対し、混合診療を認めぬ医療関係団体や患者団体の綱引きの中で生まれた「妥協の産物」なのです。

 

その実態は、「日本で承認されていない薬や技術(その危険性は未知)を、患者さん(専門医とは情報の格差あり)の申出で、かかりつけ医(その道の専門家ではない医師)が行うことになる」と解説すれば、その危険性についてご理解いただけますでしょうか?

 

今までは臨床研究の中で、専門医が専門病院で行っていた(規制することで安全性の担保をしていた)ものを、「妥協の産物」によって、一気に「規制緩和」してしまうこととなってしまったことは、単に、「混合診療を解禁する、しない」という問題以上に、慎重に審議すべきだと何度も主張させていただきました。

 

今回の「患者申出療養」を、安倍政権は成長戦略の一つに掲げていますが、これも全くのナンセンス。

 

政治的妥協の産物という魔物と、しばらくの間対峙してまいります。

 

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第1回「乳がん・子宮頸がん検診促進議員連盟」

5月13日、第1回「乳がん・子宮頸がん検診促進議員連盟」の勉強会でした。

私が事務局長を任されているため、秘書は数日前から資料作成や備品の準備で忙しそうに動いてくれました。

初めての経験で、分からぬことばかりですが、必死に取り組んでくれているその姿に感謝!

「チーム薬師寺」有ってこその議員活動だと改めて身が引き締まる思いでした。

 

 

今日は、大阪大学教授の小林忠男先生に、子宮頸がんの検診における問題点についてお話しいただきました。

世界的な細胞診の権威としても有名な小林先生は、産婦人科医である父の代から家族ぐるみのお付き合いをさせていただいております。

 

細胞診とは、文字通り「細胞をみて診断する」ことです。

組織を塊として切除するわけではないので、痛みなどの侵襲が少なく、繰り返し迅速に検査をすることが可能です。

また、細胞の「顔つき」によって、良性か悪性かなどの質的判断も行うことができます。

子宮頚部の粘膜を擦り取るだけでできる検査として、子宮頸がん検診には欠かせません。

 

しかし、現在の日本の状況は、世界でもガラパゴス化していると言われるほど遅れたものなのです。

精度管理もグローバルスタンダードから大きく後れをとっていますし、もちろん、検診受診率も最低ラインです。

 

今日も、多くの課題を発見することができました。

一つ一つ、どのように解決できるのかを詰めてみようと思います。

 

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厚生労働委員会一般質疑

5月12日、厚生労働委員会一般質疑で少し怖い顔をして質問している自分に驚きました。

大臣・政務官、本当にごめんなさい。

 

本年12月より義務化される「ストレスチェックテスト」

皆さまも耳慣れない言葉だと思います。

このストレスチェックテストは、昨年、委員会で私も議論させていた労働安全衛生法改正案で、労働者のメンタルヘルス不調を未然に防止する取組として新たに組み込まれた制度なのです。

 

 

その実施に当たり、この度、厚生労働省からガイドラインとマニュアルが出され、HPなどでも公表されたことを受け、質問いたしました。

 

しかし、1問目からつまずきました。

厚労省から出されたガイドライン・マニュアルでは、重要な役割を担うはずの衛生委員会(常時使用する労働者が50人以上の事業場で設置義務)、産業医(常時 50 人以上の労働者を使用する事業場で選任義務)について、平成22年以来、設置されているのか、選任されているのかの調査も行っていないことが分かったからです。

平成22年の時点でも、義務化されているにも関わらず、安全衛生委員会等の開催は84.7%、産業医の選任は87%の事業場に限られ、それを指導しているとは言え、調査もせずに大切な制度の中心に組み込むとは・・・

 

さらに、大企業でない限り、委員会も形骸化し、テストの結果を受け、産業医も面接指導を適切に行い業務改善につなげるだけの技術があるかと問われたら、YESと応える医師の方が少ない現状です。

それを直視せず、仕組みばかりが先行したため、重い負担が、企業の不安を煽っているのです。

「こんなに重い責任をいきなり押し付けられても」という人事や医師の言葉を、私も実際に耳にしてまいりました。

産業医には、診療の技術とは別の知識や経験が必要です。

医師であれば誰でもできるだろうと甘い役割ではありません。

産業保健に明るい人材が、枯渇しているのです。

 

また、このテストの本丸は、検査結果を集団ごとに集計・分析し、職場におけるストレス要因を評価し、職場環境の改善につなげることだったはずなのですが、今回は努力義務に収まっていることも納得いきません。

残業前提の業務量や組織構造的な問題が多くのメンタル不調者を生んでいる今、個人への面接指導は単なる対処療法にすぎません。

 

今回は様々な問題提起をさせていただきました。

私は、できていないことが悪いと批判するために質疑させていただくわけではありません。

これをきっかけに、産業保健全体を活性化し、実のある制度へと充実を図ることが一番の目的です。

今後も、ストレスチェックテストについて、しっかりと議論させていただきたいと思います。

 

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フェアトレード・デー

さて、今日、5月9日は何の日でしょう?

そうです、フェアトレード・デーです。

そこで、午後の勉強第2段は、フェアトレード。

 

名古屋をフェアトレード・タウンに!

名古屋市議会でも「フェアトレードを支持する議決」が採択され、今年こそフェアトレード・タウンに向け、最後の一歩となりそうな予感。

大都市名古屋がフェアトレード・タウンになることで、大きなウェーブが全国に波及することでしょう。

 

 

今日は、「スロー・イズ・ビューティフル」の著者としても有名な、辻信一先生のお話を楽しみに、マイカップ1つ持って参加致しました。

なぜマイカップ持参なのか、それは、美味しいフェアトレードの飲み物をサーブして頂けるからです。

使い捨ての紙コップはそこでは禁止。

自然や環境を考えると、マイ箸も水筒も当たり前なのです。

 

今日の辻先生の「フェアトレードとオーガニックコットンの話」は、人生観や地域創生にまで至る幅広さで、いかに普段、何処でどの様な方法で作られたか知らぬ食べ物を食べ、何からどの様にして作られたか分からぬ衣服を着て、ぬくぬくと生活しているのか、その危うさを思い知らされました。

 

殺虫剤を使用しなくて良いように改良された遺伝子組み換えコットン(コットンの95%)が、さらに強い薬剤耐性を持った虫を産み出し、その結果、更に強い殺虫剤と品種改良された種、器具等が大量に必要になったこと。

そのために、世界中で多くの農民が、借金地獄で自殺に追い込まれているということ。

 

あったら便利だと思われていたインフラ(道路や電気など)の整備が、穏やかな山村の暮らしを破壊し、格差や若者の流出によって、村の崩壊が危惧されていること。

 

様々な問題提起によって、大量消費社会や社会構造の効率化と言う大きなうねりの中で、失ってしまう物の「価値」の大きさを再認識致しました。

 

「反対!反対!!」と叫ぶより、楽しそうに環境問題やフェアトレード運動に取り組み、「引き算の生活」の良さを伝え、仲間を増やしていきたいという最後の言葉に、ずっしりと重みを感じた勉強会でした。

 

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リビングウイル勉強会

5月9日午後は学びの時間でした。

 

まず、日本尊厳死協会東海支部のリビングウイル勉強会。

 

協会で出版した「あなたの痛みはとれる」を基に、モルヒネの偏見や誤解を解くことで、少しでも痛みのない穏やかな最期の時を迎えて頂きたいとの願いを込めた講座でした。

 

 

モルヒネはガン以外には使用できない

モルヒネで命は短くなる

モルヒネは依存症になる

モルヒネで妄想が起こる

 

緩和医療医として勤務していた20年前と同じ悩みと課題が相変わらず続いているのだと、複雑な思いが込み上げて参りました。

医師の指示通りに使用すれば恐くない。

しかし、自信持って使用出来る医師も限られ、患者も使用を拒む。

余計な医療は要らない、でも苦痛なく穏やかな最期を迎えたい、この当たり前の要求に応えられるだけの薬も技術も進化しているのに、宝の持ち腐れが解消出来ずにいる。

 

古巣に戻り、もう一度、自分なりの原点と向き合ってみようと思います。

前進有るのみ!

 

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熱田講社春季大祭

5月9日、熱田神宮の熱田講社春季大祭に参りました。

愛知県中から棒の手保存会の皆様が集結し、演技を奉納していらっしゃいます。

豊田では、何度も拝見しておりますが、尾張の保存会の演技は初めてで、その違いも楽しみでした。

いつもながら息を呑む演技に、胸のスカッとする思いです。

愛知県無形民俗文化財ですが、全国の皆様にもご紹介させて下さい。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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