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2015-03

予算委員会暫定予算総括質疑

今回の予算委員会暫定予算総括質疑は、「終末期医療」について厚労大臣・総理大臣へ質問をなげかけてみました。

 

現在、年間死亡者数は急速な増加傾向にあり、平成15年からは100万人をこえ、平成19年からは110万人台となり、平成23年は120万人に達しました。

今後もその勢いは衰えず、平成40年には150万人、平成50年には年間死亡者数は約170万人に達すると見込まれています。

 

 

このような多死社会において、多くの人が在宅、地域で最後まで暮らしたいという意向がありながら、現実には8割近くが病院で死を迎えています。

現在、高齢者の生活の質や尊厳を基本において、地域包括ケアシステムも構築が急がれていますが、同時に、尊厳死や死生観に関する社会的合意に向けて国民的な論議をしていく必要があるのではないかと疑問をぶつけてみました。

 

人生の終わり方について、日本と欧米諸国ではその認識に大きな違いがございます。

欧米では、日本の様に安易に胃瘻をつくることもありません。

食べられなくなった時が準備の時と認識されております。

そのため、過剰な延命治療も行われません。

危篤となっても病院に運ばず、個々人の尊厳を保ちながら、静かな最期を家族で迎える、とても自然な形です。

 

海外からは、日本では医療・医師への依存心が強いことも指摘されています。

2013年8月に提出された「社会保障制度改革国民会議」の報告書では、国の審議会として初めて「死」、すなわち死すべき運命にある人間の尊厳ある死を視野に入れた『QOD(クォリティ・オブ・デス=死の質)を高める医療』について言及がなされました。

この報告を放置し続けると、介護難民ならぬ「終の栖」難民が年間数十万人という単位で発生してしまいます。

 

反応は・・・・・

というところでしたが、今月、厚労省より「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」が出され、本年度は10か所の医療機関で「人生の最終段階における医療体制整備事業」が行われております。

また、この事業の事務局は、愛知県にある国立長寿医療研究センターですが、本年度はセンターにおいて、「人生の最終段階における医療にかかる相談員」の育成も行われました。

今後、e-ラーニングでも研修が受講できるようにシステムを構築中とのこと、私も是非トライしてみたいと思います。

 

さあ、外堀は埋まってまいりました。

皆様も是非、今後、多死社会の在り方についてお考えいただきたいと思います。

 

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予算委員会公聴会、厚生労働委員会

予算委員会も中盤戦

常任委員会、特別委員も店開きとなり、身一つでは足りない毎日が続いています。

 

26日は予算委員会では公聴会が行われました。

27年度予算を安全保障・外交、経済財政・社会保障、地方創生の3分野に分け、有識者の皆様からヒアリングを行い、その後、質疑させて頂きました。

 

 

その日は厚生労働委員会との掛け持ち。

質疑終了後、委員会室を移動して、厚生労働大臣の所信に対する質疑を致しました。

今回の質疑は、育児介護休業法の短時間勤務について行いました。

 

育休ばかりが注目されていますが、男性は短時間勤務の方が取りやすいのではないかと思ったのです。

もっと柔軟なシステムにすることによって、労使とも負担なく子育てに参画できる可能性があります。

育休給付金のように、短時間勤務にも給付金をだせば、所得も補償されます。

しかし、そもそも短時間勤務が取れることを7割の男性は知らないことも問題です。

 

私もない知恵絞って、政府に対しアイディアを提供してまいります!

今回は、予算委員会と厚生労働委員会の雰囲気の違いも、写真から汲み取って頂ければ幸いです。

 

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予算委員会

昨日の予算委員会は、少子化対策について質問いたしました。

 

まず、1994年以来、次から次へと対策を打ち、最近では毎年3兆円つぎ込んで政府を挙げ少子化に取り組んでいるにもかかわらず、職場や社会の理解も一向に進まぬ原因は、国民と少子化の危機感が共有できていないからではないのかと問題提起をいたしました。

 

また、名古屋市立大学の杉浦先生が平均年齢25歳の未婚女性に調査した結果、37%が45~60歳で自然に妊娠できると思っているという衝撃的な結果がでております。

知識の取得がなされぬまま、晩婚化・高齢妊娠による流産・不妊に至っていることも否めません。

3月20日に閣議決定された「少子化社会対策大綱」では、妊娠・出産の医学的・科学的に正しい知識の教育を中学・高校の保健体育の教材に盛り込むことを文科大臣に確認し、性教育と一線を画し、専門家を巻き込んだ健康リテラシーとしての妊娠出産教育が必要だと提言させていただきました。

 

 

最後に、今日のメイン、ダブルケアです。

晩婚化、少子化、高齢化が進み、すでに育児と介護が同時進行している女性少なくありません。

横浜国立大学の相馬先生方が子育てママ約900人を対象に実施したインターネット調査では、ダブルケアを経験した人や、数年後に経験しそうだという人が合計で約4割に上ったそうです。

残念ですが、介護と子育てを総合的に考えることが必要にも関わらず、介護と子育ては制度も独立し、研究、運営もいまだ個々でなされています。

この状況を政府はいまだ認識していない現状が浮き彫りになりました。

少子化対策や女性活躍を考えるのであれば、育児・介護など別建ての支援を充実させるのではなく、家族全体をどのように支援していくべきなのか考える時代に、縦割り行政という壁が立ちはだかっています。

この問題は、今後も取り上げ、辛抱強く主張し続けてまいります。

 

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予算委員会

連日、質問が続きます。

 

今日の予算委員会、私のテーマは「災害時医療」と「災害と女性」です。

昨日、仙台で開催されていた「国連防災世界会議」も閉幕となり、「Sendai Declaration」が採択されました事を受け、タイムリーな話題として取り上げてみました。

私の活動をご覧になっていらっしゃる方は「ああ、あの視察のことを質問したのだな」と予想がつくかと思います。

 

 

まずは、防災計画と地域包括ケアシステムとの連携です。先日の愛知県難病団体連合会の勉強会で、地域包括ケアシステムと防災の観点について知恵をいただきましたので、早速、厚労大臣と防災担当大臣に提案させていただきました。

 

次に、小牧基地で視察した「空飛ぶICU」について。

機動衛生ユニットを今後台数を増やすことも検討すべきではないかと防衛大臣に主張しました。

 

また、東日本大震災直後に来日した外国人医師が、日本の医師免許がなかったために、被災地で数日間、医療行為ができなかった事実と、海外から提供された医薬品が日本で承認されていないために使えなかったことについて質問しました。

この二つの問題は東日本大震災の際、数日後に通知で解決しましたが、災害が起こる度に、数日という時間を費やさぬように、法令を改正するなどの対応をすべきではないかと厚労大臣に提案させていただきました。

 

最後に、国連防災世界会議で女性と防災テーマ館を訪れたことで、素晴らしい地域の取り組みやシンポジウムでの議論をこのまま埋もれさせてはもったいないと、今回の会議で得られた「女性と防災」の知見を、どのように我が国の防災や復興に活かしていくのか、男女共同参画担当大臣、防災担当大臣、復興大臣にお尋ねいたしました。

 

今日も短い時間の中、充実した議論ができたとは言えませんが、私の考えは伝わったのではと思っております。

机上の空論だけでは議論が空回りしてしまいます。

現場を訪れ体験することで、地に足着いた議論が可能となります。

これからも、知的好奇心を忘れず、現場主義でまいります!

 

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予算委員会一般質疑

昨日は、予算委員会の一般質疑に立ちました。
NHKで放送はありませんが、総理や大臣に直接質問できる貴重な機会です。

昨日のテーマは女性アスリートの健康支援です。
オリンピックを見据え、スポーツ庁も設置される方向ですが、アスリート・スポーツというだけで所管省庁は文科省となっています。
本来、スポーツにけがや病気はつきものですが、医療提供体制を提供すべき厚労省は管轄外。
そのため、アスリートの健康問題は置き去りにされてしまい、相談窓口も整備されておりません。

皆様はアスリートと言えば、トップアスリートを想像なさることと思いますが、トップアスリートはチームが責任もって健康管理をしておりますので、まだ環境整備はなされております。
しかし、部活やスポーツクラブにおいて頑張っている子供たちや、将来オリンピックを夢見て頑張っている子供たちは、ケガや病気を抱えても、スポーツドクターにつながる道が開けておりません。

特に、女性アスリートの問題は深刻です。
「エネルギー不足」「無月経」「骨粗鬆症」の三つの問題を“女性アスリートの三主徴”と位置づけられ、IOCからも注意喚起がなされておりますが、厚労省ではその問題を認識しておらず、積極的な施策が打たれておりません。
この三主徴の起点はエネルギー不足であり、この状態が長期間続くと、脳からのホルモンが低下し、月経が止まってしまいます。
さらに、無月経となると女性ホルモンの分泌が低下し骨密度が低下し、この状態が10代で長期間続くと、疲労骨折を繰り返したり、将来的にも骨密度が低いまま経過し、骨折のリスクを高める可能性があります。

昨日は、持ち時間も短く、総理や大臣に問題の重要性について理解していただくことしかできませんでしたが、今後、厚労委員会などを通じてさらに深く審議していかねばと考えております。

 

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国連防災世界会議

やっぱり行きたい!

そう思い、委員会の合間を縫って仙台の国連防災世界会議に参りました。

 

目的は1つ

女性と防災のテーマ館を見て学び、東北の皆様とふれ合うことです。

 

 

ほんの数時間の滞在でしたが、中身の濃い時間をおくらせて頂きました。

 

吊るし桃は、行方不明者が早く見つかって欲しい、この桃に帰ってきてとの願いを込めたものです。

一つ一つに込めた思いで、涙が止まらなくなってしまいました。

 

被災者の皆様によるリレースピーチも、あの日あの瞬間を体験したものだからこそ、そして、今だからこそ話せる生の声を聞かせて頂きました。

 

そして、何よりもの財産は、被災地の皆様が自らの体験を活かし作成された数々のリーフレットや冊子を手に入れられたことです。

一つ一つについて、自治体の担当者や市民団体の皆様とゆっくりお話させて頂きました。

知恵が詰まった貴重な宝を、これからの政策に活かさねば、彼女たちの努力が報われません。

 

親切にご案内下さった方に

「あなた方の仕事は感情に流されることなく、冷静にこの事実を受け止め、人間の生きる力を信じ、前進していく方法を考えることよ!」

「力がある人でないと出来ないことがあるのよ!」

 

深い御言葉、しっかり受け止め帰路に着きます。

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小牧基地オープンベース

昨日、小牧基地のオープンベースに参加してまいりました。

私の今回の目的は、空飛ぶICU(集中治療室)と呼ばれる起動衛生ユニットを拝見させていただく事でした。

 

案内していただいた巨大な格納庫の中、目の前に見えてきたのは大きなコンテナ。

このコンテナの中には、心電図などのモニター、人工呼吸器、除細動器、超音波診断装置など、集中治療室(ICU)さながらの医療器材が揃っておりました。

このコンテナをC-130H輸送機に搭載し、医官、看護士、救急救命士、管理要員の計4名が1チームとなり活動するそうです。

 

実はこの空飛ぶICU、東日本大震災で大変注目されましたが、日本にはここ小牧基地に2台あるだけという現状です。

震災以降、出動要請が増加し、昨年は6回の出動がなされたとのこと。

しかし、1台が整備に出されてしまうと、日本では派遣できる空飛ぶICUは1台のみということになってしまい、その配備状況は十分ではないことも分かってまいりました。

 

百聞は一見にしかず、本日も良いまなびをいただきました。

 

災害医療提供体制の整備は、起こってからでは遅すぎます。

備えあれば憂いなし。

海外との連携についても多くの課題が残されていることを伺いましたので、早速、質問に仕立ててまいります。

 

小牧基地の皆様、お世話になりました。

 

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愛知県難病団体連合会の勉強会

今日は、愛知県難病団体連合会の勉強会に参加いたしました。

難病を抱え、地域で生活していらっしゃる患者さんは意外と皆様の身近にいらっしゃいます。

 

新たな地域包括ケアシステムで、主治医とかかりつけ医の関係性に悩まれる患者さんのご様子や、心許せる「かかりつけ医」を持つことの重要性、優秀なケアマネさんを選ぶ必要性など、我々が参議院厚生労働委員会で議論した際に想定しなかったことが現場で起きていました。

 

 

これからもこのシステムが実際に動くのか、はたまた絵に書いた餅に終わるのか、しっかり追わせて頂きます。

 

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東日本大震災犠牲者追悼式

今日は、一日中、皆様の耳にもレクイエムが聞こえていたのではないでしょうか?

私も、14時46分、名古屋の栄もちの木広場で黙祷を捧げました。

その際に追悼式実行委員長 石井弘子さんの宣言が素敵で心に染み入りましたので、皆様にもご紹介させて頂きます。

 

私たちは東日本大震災の犠牲になったおひとりおひとりを心から追悼致します。

静かに目を閉じて声なき声に耳を傾けます。

私たちはあなたたちを決して忘れません。

私たちはこれからも被災地と被災者に心を寄せていきます。

東日本大震災を教訓に災害に備えます。

そして、来年の3月11日に再び集うことをここに宣言致します。

 

 

東日本大震災犠牲者追悼式あいち・なごや実行委員会  実行委員長 石井弘子

 

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「終末期医療の法制化研究会」

昨日は、午後から日本尊厳死協会東海支部主催の「終末期医療の法制化研究会」に伺いました。

私も臨床では終末期医療を担っておりましたので、終末期医療について法制化する必要性は認識いたしております。
しかし、日本の輪(和)を重んじる文化の下では、患者さんの「自己決定」を吐露していただけない現実もあります。
「どうしたいですか?」と尋ねても「家族に迷惑をかけたくないので・・・・」という回答がかえってくるのです。
自己主張を良しとしない文化で育つ中で、最期になって自己主張しろといっても無理だという壁を経験し、本日の議論を聞かせていただきました。

いつ、だれが、どのように本人の意思を確認するのか、患者と家族の意見が対立した時にはどうするのか、家族内の意見の対立にはどう対処するのかなど、法制化までには、問題点の抽出と整理が必要だと分かりました。

また、在宅医療(施設を含む)と病院内の医療とその最期のあり方が大きく違うことも再認識いたしました。

高齢化社会において、終末期医療の在り方は、避けては通れぬ問題です。
これからも議論を重ね、皆が納得できる制度化に尽くしてまいりたいと思います。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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