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2013-03-22

単身者急増社会、アイディア募集

ここ数日、政治家の役割について考えています。

約3万6千人「議員」と名のつく方々が、この日本にはいらっしゃいます。こんなに大勢の人間が、地方や日本の未来について学び、考え、議論しているにも関わらず、なぜ社会の閉塞感が払拭できないのか不思議でなりません。もっと住みやすく、生活しやすい地域や日本社会が創造できないものか、その役割から自らに問うています。

 

社会保障制度改革に取り組みたい私としては、「セーフティーネット」という言葉がキーワードになってまいります。すべてに充実した方をさらに幸せにするというよりも、病気や障害など、何らかの困難を持たれた方をどのようにサポートして「幸せ」を感じてもらえるのかというテーマです。年齢の流れを逆回転させることはできません。病気で失われた機能をそのまま元通りにさせることもできません。しかし、「幸福に生きていく」ことはどれだけでもサポートできるはずなのです。

 

個人の幸福感は平成23年度の国民生活選好度調査では、10 段階評価の「6.4」。6を挟んで5と7・8にピークを持つM字カーブを描いています。このカーブは、どの年代にも共通しています。

また、平成20年度の国民生活白書(平成20年度が最終報告)においては、

[1]女性は男性よりも平均的に幸福

[2]年齢については、年齢が高い人のほうが不幸

[3]大学または大学院卒の人はその他の学歴の人よりも幸福

[4]世帯全体の年収が多い人ほど幸福

[5]結婚している人は未婚の人や配偶者と離死別した人よりも幸福

[6]子どもがいる人はいない人よりも幸福

[7]困ったことがあるときに相談できる人がいる人はいない人よりも幸福

[8]失業中である人は就業している人、専業の主婦・主夫、学生などよりも不幸

[9]学生は働いている人や失業中の人などその他の人よりも幸福

[10]ストレスがある人はない人よりも不幸

[11]職業の違い、[12]災害や病気などの経験の有無は幸福とは無関係

という結果が出ています。

「大学に進学し、高い報酬を得て、普通に結婚し、子どもを産み、心許せる友達がいる」それが理想像なのでしょう。それって普通のことだよね、そう思われた方は充たされているのです。

 

年齢階層別人口に占める単身世帯(単身者)の割合は、1985年に5%だったものが、2005年に50代男性13%と、この20年間で大きく上昇しています。このままでは、2030年になると、50代男性の23%(約4人に一人)が一人暮らしになると予想されています。

単身者は、社会的に孤立し、生活保護の割合も自殺率も高いことが調査からわかっています。

 

昨今流行りのお見合い番組を笑ってみているどころではなくなりました。政府も自治体も、この「単身者急増社会」に対する手立てを早急に講じる必要があります。そのために何が必要かって?その答えは、民間や地域の取り組みにヒントが隠されていることでしょう。

皆様にアイディアをいただきながら、地域の取り組みにも注目してまいりたいと思います。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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