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2013-03-16

TPP交渉参加、本当の敵はアメリカなの?

日本は短期間で経済発展を遂げ、先進国への階段を駆け上ってきました。しかし、医療・農業・電力などの政策はその速さについてくることができず、制度疲労を起こしています。

誰しもが分かっているはずです。日本はこのままでは、落ちていくだけだと。TPP交渉参加するから、日本の産業改革が必要なのではありません。TPPは、きっかけの一つにしかすぎないのです。

TPP交渉問題とこれらの規制緩和の問題が混在して議論されていることが、さらにこの問題を複雑化させています。

今回、TPPに参加することで求められる規制緩和について、これまでも同じことを「規制改革会議」で要求してきました。しかし、既得権益を守るために、選挙という手法を使い、各種団体の皆様方から、「聖域」を触らせてもらえませんでした。さらに、今回TPP交渉参加にあたっては、敵をアメリカと定めることで、各団体は意見しやすく既得権益を守ると団結し、既得権益を正当化しています。しかし、敵はアメリカではありません。本当の敵は、日本の過去の栄光に胡坐をかき、時代の流れと共に変わろうとしてこなかった産業界のあり方なのではないでしょうか?

 

日本を含むアジア太平洋経済協力(APEC)のメンバーは、すでに、2020年を目標に、アジア太平洋の自由貿易圏(FTAAP)を作ることに合意しているのです。

今回のTPP参加を見送ったとしても、さらに大きな波が日本に降りかかってくることは避けられません。

この、TPP参加に向けた交渉は、次の波のルール作りをしようという各国の交渉の中で、最も先行しています。

また、TPP交渉参加国は、2013年中に、議論をまとめ、条約を締結することを目指しています。すでに、交渉中の国々が、日本の参加を条約締結の遅延材料として懸念し初めています。これ以上交渉に参加する時期が遅れれば遅れるほど、日本が主張する余地は少なくなります。

今回、日本が手を上げなければ、アジア太平洋の一員としてルールづくりに参加することはできず、次の波は、さらに大きなものとなるでしょう。

 

参加表明の後、どのように各々の産業界がイノベーションを推進していくのか、そこが世界経済の中で生き残れるのか落ちていくのかの分かれ道になるでしょう。

 

私は、子どもたちのためにも、未来の日本を守らねばなりません。賛否両論あることは分かっています。

私はイノベーション推進に各産業界が目覚めてくれることを信じています。

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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