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2013-02

街頭は舞台だ!~新たな目標に向かって~

ロシアに韓国・アメリカと、今週は華々しい(?)安倍政権始まって以来の外交ウィークとなりました。

今の日本には、領土・貿易・基地など、各国と調整しなければならない問題が山積です。

しかし、こと交渉事となると日本はなぜ弱腰になってしまうのでしょうか?なぜ交渉が上手に進められないのでしょうか?

外資系の会社の産業医を経験し、わかったことがあります。

文化の違いが、何気ない言葉や行動に出てしまい、大きな誤解を生んでしまうことを。

 

我々までは、「おしん」文化で育ち、『男は黙ってサッポロビール』を美徳とした世代です。寡黙な男は、ダンディーでかっこいいと憧れてしまいます。あうんの呼吸でお互いを察し合う姿に「侘び・寂び」の世界を重ねてしまいます。

和歌や俳句のように短い言葉で、背景から気持ちまで、すべてを表現する力こそ、日本人としての教養だと教えられて育ちました。

 

ところで、皆様は、NHKで放送されている「スーパープレゼンテーション」という番組をご存知でしょうか?

http://www.nhk.or.jp/superpresentation/index.html

アメリカのプレゼンイベント「TEDカンファレンス」を字幕付きで放送しているものです。兎に角見ていて面白い。次から次へと、矢継ぎ早に言葉を駆使して、心を動かすマジックのような舞台が展開していきます。

その内容は、アイディアであったり、研究内容であったり、商品であったりと様々ですが、いかにそれが素晴らしいのかを、見ている者の心に訴えかけてくるのです。

ご覧いただければ、これがまさに文化の違いだと感じていただけることでしょう。

 

先日も、オバマ大統領の就任演説が、全文翻訳されて新聞に載っていました。そこには、アメリカの歴史が語られ、そして未来のアメリカを予感させる言葉が並び、一つのストーリーを形作っていました。何度も練り上げられたのだと分かる無駄のない文章、このスマート(賢い)な言葉のセンスこそ、外交戦略に必要な要素なのです。

どこかの国の総理大臣の所信表明演説とは雲泥の差です。

 

欧米諸国では、小さなころから事あるごとにプレゼンテーションの機会を与えられ、人に自分の考えを説明し、納得してもらうスキル(技術)が鍛えられます。

 

私は、決して、日本人が日本文化の良さを捨て、アメリカナイズされることはないと思います。しかし、今、交渉で勝ち取らねばならぬ物があるのです。

プレゼンテーションのプロには、プレゼンテーションで立ち向かうしかありません。

 

私、薬師寺も新たな課題を発見しました。私にとっての舞台は、街頭です。これからも日々街頭に立ちながら、マイク一本でプレゼンテーションの訓練をいたします。

皆様の街で、見かけることがありましたら、どうぞ厳しくご指導いただきたいと思います!

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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