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2012-06

消費増税に対する反対討論の原稿全文(渡辺代表)

2012年06月26日、衆議院本会議で行われた演説の全文です。一度、全文をお読みください。大衆迎合などではないわが党の覚悟が読み取っていただけることと思います。

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=41950&media_type=fp

みんなの党代表渡辺喜美です。増税法案に大反対の立場から討論いたします。
議場をみわたすと、約8割以上が増税翼賛議員になろうという、おぞましい光景です。
1930年代の準戦時体制下で政党内閣制は崩壊しました。選挙の洗礼を受けない官僚内閣制が完成し、後に大政翼賛体制が確立、官僚ファシズムが横行しました。正に、今、国会が増税官僚のシナリオに乗って、日本政治史の一大汚点を作ろうとしています。

民主党は選挙で国民に約束したことは守らない。政権交代後3人目の総理大臣になったら、官僚の腹話術でしゃべる人形と化し、マニフェストに書いてないことに命を賭ける。今や、第2自民党内閣であり、選挙の洗礼を受けていない増税官僚内閣、国民に対する嘘つき内閣と言えるでしょう。

国会は、官僚の決めた増税追認機関に成ろうとしています。増税官僚は、自分達の思い通りになる野田総理・谷垣総裁のゴールデンコンビのいるうちに増税をやらせようと画作した。正に「千載一遇のチャンス」。そして、民自公の3党談合ですべてが決まるようになった。

もともと、社会保障・税の一体改革とは、社会保障の薄い皮で増税のアンコをくるんだ薄皮まんじゅうでした。でも、野党自民党を使った官僚の腹話術で、最低保障年金制度、後期高齢者医療制度の廃止、給付付き税額控除の導入、歳入庁創設が全て事実上の撤回。増税のアンコしか残っておりません。
欧州金融危機のさ中の消費税増税決定は、1997年アジア通貨危機と日本の金融危機が重なった時と類似します。消費増税など9兆円の負担増に加え、国会では財政構造改革法という目先の赤字国債を減らす法案を通しました。結果として、同法は、金融パニックとデフレ突入で翌年には御破算になったんです。

増税の前にやるべきことがあるだろう!まず、震災復興と原発事故対応です。そして、みんなの党は、デフレ脱却で名目4%成長を達成する、議員・公務員が身を削り、国のヘソクリ吐き出しと天下り根絶を訴えます。社会保障制度は所得の再分配です。逆進性の高い消費税を使うべきではありません。歳入庁を作って所得税の体系の中で再分配をやるのが王道です。みんなの党は結党以来、消費税は全額地方の財源にすべきと言ってきました。官僚統制・中央集権体制を打破するにはこれが一番手っ取り早い方法だからです。

野田総理が政権交代前に言っていたシロアリ退治はどうしたのか。公務員の身分付き天下りである現役出向は全面解禁で、天下りシロアリ城は益々強化された。特別会計のヘソクリは相変わらず、シロアリのエサになっている。嘘つき増税をやっても平気なのですか。

民主党・自民党の心ある人達に申し上げます。

「派閥の前に党がある。党の前に国家・国民がある」。

国会議員は全国民の代表です。誰の代理人でもありません。自らの信念に従って、行動し、国民の負託に答える政治的義務を負っている。これは、政治道義上の至上命令、即ち「義命」であります。国民に約束もしていない増税法案に賛成しようという民主党の皆さん、
「あなた方は、国会議員として恥ずかしくないのですか!」

今からでも遅くはない。党議拘束などはね返し、自らの信ずるところに従って投票して下さい!私自身の経験からも言えることですが、党議に反し、離党覚悟で信念ある行動をした議員を国民はよく見ています。国民も天も決して見捨てることはありません。

国民の皆さん、決して政治を諦めないでください。民自公の増税翼賛会に対し、みんなの党がちゃぶ台返しを用意します。政界再編をやりましょう。野田内閣は国民に対するウソつき、ウソつき、ウソつき内閣。ダメ出し権を行使しましょう。次の総選挙で増税法案に賛成した議員に必ず鉄槌を食らわしましょう!以上、私の反対討論を終わります。

増税の前にやるべきことがあるだろう!

東北の復興はどうなった、原発事故の後始末はどうなった、電力政策の見直しはどうする、そして肝心の社会保障のビジョンはどこにある!

このままでは、何も決められぬまま、増税だけが決まってしまう。

これで皆さん、今の政治に納得できますか?

 

マニフェストにも書いていない増税を、国民から選ばれていない野田総理が実行にうつすべく、法案を通す。

「明日はギリシャだ、増税に政治生命を賭けるんだ」と意気込み、国民に威圧感を与える。

これが議会制民主主義だと言えるのでしょうか?

 

税と社会保障の一体改革では、税制と社会保障制度の両面からの改革が必要です。

その中でも増税をまず先行させることは、一番安易な道です。

社会保障の抜本的改革、これこそ、この改革の本丸なのです。

皆様、そのことを忘れないでください。

 

世界でも有数の健康政策である皆保険制度を守らねばなりません。そして、年金も、財源を確保しなければなりません。

しかし、誰もが100%望んでいる生活のための財源は、少子高齢化の今、確保するのは不可能です。

それが現実なのです。

だからこそ、「決断できる政治」が必要になってくるのです。決して増税=決断ではありません。

制度の効率化を図りながら、我慢しあう譲り合う、そして共に助け合う制度の改革こそ、今の日本に求められていることです。

そして肝心なのがシロアリ退治です。

社会保障制度には、既得権益・利害関係が入り組んでいます。AIJ投資顧問の問題を見ても、そこがシロアリの巣窟であることは明白です。

増税に政治生命を賭けるのであれば、社会保障制度の改革に命を賭けるべきなのです。

 

「派閥の前に党がある。党の前に国家・国民がある。」

本日の渡辺代表の増税反対答弁の中の一節です。

自らの政治生命を賭け、自民党を飛び出した代表ならではの重い一言。

心に響き、決意を新たにいたしました。

 

 

 

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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