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2011-07

いざ、東北へ!

みんなの政治塾愛知も再開し、多くの仲間が次の選挙に向け、動き始めております。

今月は、宮城県第2区「きくち文博支部長」に名古屋までおいでいただき、「東日本大震災の現実」についてお話を伺いました。

すでに被災地に入り、ボランティア活動を行っている者もいましたが、なかなか裏舞台までは見えてきません。行政と市民のコミュニケーションギャップや、今、本当に何が必要なのかなど、報道されない真実を、隠された現実を、我々に提示していただきました。

まず、言葉を失ったのは、ビニールシートに覆われたご遺体の数々です。棺桶もなければ、安置所もない。火葬場もない。そんな中で、ご遺体が道端にそのまま放置されていたその写真に誰もがまず、ショックを受けました。この現実は、海外のメディアでは報道されているにもかかわらず、日本では目にすることができませんでした。

そして、次から次へと映されるスライドに、さらに心がつぶれてしまいそうでした。がれきの街、そして押しつぶされた車の山・・・・。見るもの聞くもの、テレビや新聞の報道とは違い、ダイレクトに心に突き刺さります。

自らもお身内を亡くされているにも関わらず、悲しむ暇もないほど、復興に身を投じていらっしゃる支部長に、ただただ頭が下がりました。

しかし、ここで「頑張れ」コールだけを送り続けてはなりません。

支部長からも、「今まで、中心となり活発に活動していた人が、最近突然、自殺したり、うつになったりして大変なんだ」と報告されました。その通りなのです。この時期が一番危ないのです。張りつめていたものがプツンと切れてしまうこの時期こそ、メンタルケアが必要とされます。

なぜ自分だけが生き残ってしまったのか、自問自答している人もいます。生きていること自体の意味を見いだせなくなってしまった人もいます。悲しみや恐怖を無意識に封印し、ここまで頑張っていた人が頑張れなくなります。突然、訳もなく悲しみが襲い、涙が止まらなくなります。不安や恐怖に立ち上がれなくなってしまいます。

病気だ、大変だと騒ぐ必要はありません。それは、正常な反応なのです。それだけ、凄い体験をなさったのですから、何が起こってもおかしくありません。

「頑張れニッポン、頑張れ東北」と励ますのではなく、そんな時こそ、じっくりと話を聞きましょう。心にため込んだものを吐き出してもらいましょう。頑張れないくらい頑張った人に、「がんばれ」と言うのは酷なのです。診察を受け、休養をとりましょう。

愛知のメンバーも次々と東北入りをいたしております。

「物見胡散でもいいのです。観光でもいいのです。とにかく現場を見に来てください。」

支部長の言葉に、未来に向かって歩みだした東北の底力が感じられ、日本の新しいモデルがここで作り上げられていくことを実感いたしました。

最高のカツオ

昨日と今日の夕食のメインは、新鮮な「カツオ」でした。

今までいただいた中で、一番生きがよく、食事をしていても、その美味しさに涙があふれてきました。

どうして夕食の話題なんか・・・?

それは特別な「カツオ」だったのです。もう皆様は、お分かりかと思います。それは気仙沼で水揚げされた「カツオ」だったのです。

仙台の皆様が、震災の際の支援のお礼にと「復興の一歩です」と送ってくださいました。

初めてパックに入っていないカツオを目にした子供たちも大騒ぎ、私もその大きさに驚き、共に復興の一歩を喜びました。

日々のニュースに、私も心が折れそうになる時があります。「政治家を目指しています」と子供たちや有権者の皆様に言うのが恥ずかしくなるのです。あまりにも利己的で自己中な「現職」の皆様の発言に、「ママ、レベル低すぎ・・・」「あなたも地位や名誉にしがみつきたいだけなのね」と思われるのが悔しいのです。

我が家だけではありません。私の周囲では、このような悲惨な政治状況に、テレビに総理大臣の顔が映ったり、政治家のインタビューが出てくると、テレビを消すという家庭も少なくありません。日本は、政治不信末期症状です。

「私の目指しているのは、こんなものではない!」叫びたい思いをジッとこらえる毎日。「私だったらこうするのに」その思いが、「私にしかできないことなのかも」、そして今、明確に、「私にやらせてほしい」と変化しています。

私の心の中も、皆様へ吐き出したいことがいっぱいあります。しかし、今、ここで批判しても何も始まりません。前に進むことこそ、今、必要とされていることなのです。被災地の皆様から要求されていることなのです。

この「カツオ」、戦国時代には、「勝男」と漢字をあてることがあったそうです。

今、私にできること。それは、「勝愛(お)」となり、カツオを送って下さった被災地の皆様や、私を応援してくださっている皆様の温かさに報いること、それだけです。

先走らず、今はしっかりと充電いたします。

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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