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2010-08-23

中国パワーに学ぶこと

娘の友人が中国から遊びに来ています。
お友達と御家族とうかがっていたので、「4名位のグループかしら?」と思っておりましたが、とんでもない!日本に到着してみると伯父さん・叔母さん・いとこまで何と総勢12名の御一行様です。
出てくる出てくるすごい人に、中国パワーを感じました。片言の日本語と英語と中国語、3ヶ国語を操りながら、買い物もなんのその。その姿は、一昔前、海外を闊歩した日本の旅行者と同じなのでしょう。今、私たちが感じている脅威を、その時に外国では感じていたのだと実感しました。
テーマパークに行っても中国語と韓国語のパンフレットが準備されています。日ごろは気に止めていませんでしたが、良く見てみると至るところの表示も、数ヶ国語に翻訳されています。観光立国「日本」さながらです。
しかし、残念なことがあります。誰も彼らに積極的に話しかけない。言葉が通じないと分かった途端の冷たい態度といったら。商品を売る時だけの笑顔に、同じ日本人として寂しさを感じました。
私も日本パワーを持って、ヨーロッパを旅行したことがあります。その際に感動したのは、風景でもなければ、海外商品でもありません。現地の人々の人懐っこさでした。笑顔と気軽な挨拶、そして気さくに片言の英語に応えてくれるその寛容さ。ヨーロッパの奥深い歴史を肌で感じた瞬間でした。
娘は、友達の御家族の方に最後まで中国語が話せない「中国系日本人」だと思われていたようです。13人目の家族のように、日本語通訳として活躍している姿には、親として誇らしくもあり、これが将来のアジアの姿になってほしいと心から願いました。周囲を見ると、娘だけではありません。小学生の子供達も「日本語」で、習いたての「英語」で、一生懸命に話かけているではありませんか。これが本当の国際交流ですよね。
まだ柔軟な若者の心です。既成概念にとらわれない世界とのお付き合いが可能な時期です。日本人としての誇りは失ってほしくありませんが、「アジア人」として、もっと大きな視野で世界を見ることができるチャンスを、積極的に大人が作らねば、海外の修学旅行もただのお遊びに過ぎなくなってしまいます。「このままでは、日本の若者もガラパゴス化してしまうのでは」、と大きな危機感を持って過ごした「アジア人」としての一日でした。

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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