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危機管理と代表選

  • 2011-08-20 (土) 8:34
  • 日記

仙台市の市議選が始まり、いよいよ被災地でも本格的に選挙が解禁となってまいりました。

皆様もご存じのとおり、被災地では何も進まぬまま、がれきも一面の夏草に覆われ、季節も次々と移り変わり、秋になろうとしております。国は何を考えているのか、県はなぜ動けないのか、そして身近な地方自治体は何をしているのか、地元の人間でなくても怒りが沸々と込み上げてくる光景です。

東京では、自立式電波塔として世界一のスカイツリー建設が進む中、なぜ新幹線で1時間半しか離れていない被災地の復興どころか復旧さえも進まないのか、ここは世界第3位のGDPを誇る日本なのかと疑いたくなってしまいます。

その上、福島原発の人災も、結局は国民負担として我々にその付けが回されます。何のための保安院だったのか、国の安全基準はどのような根拠で作成されたのか、挙句の果てに住民の意識誘導のための裏工作など、次々と出てくる不祥事の山。官僚天下りの温床、半官半民体質の電力会社もここまで来てしまうと、政府も知らなかったでは済まされません。国の信頼も底が抜けて当然です。

中国の高速鉄道事故を、「未熟な国のやることは・・・」と笑っているどころではありません。我が国こそ、襟を正し、官僚統制中央集権国家の枠組みを見直さなければ、同じことの繰り返しです。

忘れてはなりません。TPP問題、基地問題、領土問題、対外的にも問題は山積だったはずです。その度に、政府の危機管理能力のなさは何度も指摘されてきたではないですか。しかし、日本の総理大臣の任期は1年、党内抗争に明け暮れ、いつの間にか国民まで煙に巻かれ、そのことを忘れてしまいました。この5~6年で、危機管理という世界の常識から、日本は置いて行かれたのです。

「危機管理とは、想定外のことを想定することだ」と有識者が口々に述べています。今こそ、危機管理能力を有するためには、意識改革と組織改革が必要です。申し訳ないのですが、既成概念にしがみつき、前例に従ってしか動けない政治家や官僚には退場いただくしかありません。

出口が見つからない日本、新しい風はどこから吹いてくるのでしょか?

今の与党に、真のリーダーは存在するのでしょうか?

今こそ、何があっても事の真実を見失わない、「国民の眼力」が試されています。

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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