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旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律案

  • 2019-04-24 (水) 20:00
  • 日記

4月23日、「旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律案」を念頭に行われた一般質疑で今後の運用について厚労省に対し質問させていただきました。

そして本日24日、参議院本会議にて全会一致で法案が成立いたしました。

旧優生保護法は、1948年から1996年まで存在した優生学的断種手術、中絶、避妊を合法化した法律です。
この法律のため、障害や病気を理由に2万5000人あまりの方々が不妊手術を受け、子を産み育てる権利を奪われてしまった事実は、我々立法府、実行した行政府、医療関係団体、それぞれが深い反省の念を持ち受け止めなければなりません。
「不良な子孫」など、どこにも存在いたしません。
生きとし生けるもの、それぞれに生きる権利があり、子を産み育てる権利がございます。
なぜ、この様な優生思想が長期にわたり放置されてきたのか、二度と同じことを繰り返さぬためにも、私どもも検証し続けなければなりません。
医療界でも日本医学会連合が、医学が法律に及ぼした影響などを検証し、声明を出すことになっております。

私も、国家賠償請求訴訟の原告の一人で「優生手術被害者・家族の会」の北三郎(仮名)共同代表のお話や、聴覚障害者大会で原告となられている方々の講演も聴かせていただきました。
立法府に身を置く1人として、手術を受けることとなった皆様やご家族の皆様に対し、深くお詫び申し上げたいと思います。
二度とこの様なことが起こらぬ様に、立法することの責任を重く受け止めております。
また、今回の法案がご納得いただけるものではないこと、関係団体の皆様の声明等を通じ、立法に携わった私どもも承知いたしております。
この法案はまず一歩目を踏み出したものであり、ここが終わり、ゴールではございません。

議員連盟の一員として、今後も皆様からのご意見をいただき、真の解決に向け歩んでまいりたいと思いますので、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

また、本日、総理大臣の談話も発表されておりますので、以下添付させていただきます。

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旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律の成立を受けての内閣総理大臣の談話
https://www.kantei.go.jp/…/98_…/discourse/20190424danwa.html
本日、旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律が成立いたしました。

昭和23年制定の旧優生保護法に基づき、あるいは旧優生保護法の存在を背景として、多くの方々が、特定の疾病や障害を有すること等を理由に、平成8年に旧優生保護法に定められていた優生手術に関する規定が削除されるまでの間において生殖を不能にする手術等を受けることを強いられ、心身に多大な苦痛を受けてこられました。このことに対して、政府としても、旧優生保護法を執行していた立場から、真摯に反省し、心から深くお詫び申し上げます。

本日成立した法律では、厚生労働省が一時金の支給の事務を担うこととされています。今回の法律が制定されるに至った経緯や趣旨を十分に踏まえ、政府として法律の趣旨や内容について、広く国民への周知等に努めるとともに、着実に一時金の支給が行われるよう全力を尽くしてまいります。

また、このような事態を二度と繰り返さないよう、全ての国民が疾病や障害の有無によって分け隔てられることなく相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向けて、政府として最大限の努力を尽くしてまいります。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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