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第13回医療の質・安全学会学術集会

  • 2018-11-25 (日) 21:00
  • 日記

11月24日、名古屋で開催されている第13回医療の質・安全学会学術集会にパネリストとして参加致しました。

パネルディスカッションの話題は「フイジシヤンアシスタントは医師の過重労働解決の切り札となりうるか」
医師の働き方改革が議論なされている中でも重要な点は、患者さんに安全安心な医療を提供出来る体制整備がなされるのかという事です。
すでに過労死ラインを越えた労働環境で、休みも取れず働き続ける医師に、安心して命を預ける事が出来るのでしょうか。
徹夜明けは、アルコールで言うとすでに酩酊状態と同等の判断力であるという研究もございます。
医師だけが医療行為を行う体制ではこの問題は解決できません。
そのために、専門的な教育を受けた医療関係者が医療行為を共働する体制の構築は急務なのです。

アメリカでは医師とコメディカルの中間職種としてNPナースプラクティショナー、PAフィジシャンアシスタントが活躍しております。
医師は医師にしか出来ない仕事に専念出来る体制です。
日本にはこのような職種がございません。
看護師が診療の補助の中でも難しい「特定行為」を安全に行える特定行為研修が始まっております。
しかし、受講者も少なく研修後も現場の理解不足のために活躍の場を与えられない等の課題もございます。
今回のパネルディスカッションは、医師の補助として働くPAの制度が日本に受け入れられる事で、医師の負担も軽減でき、医療安全の面においてもメリットがあるのではないかという提案でした。

私からは「PA導入に求められる法整備」についてお話致しました。
診療の補助行為はその範囲が時代の流れや技術革新によって変わってきた歴史がございます。
看護師の特定行為研修が始まった当初は「医師の真似事」「ミニドクター」と揶揄されておりましたが、過疎地や救急医療の現場からは無くてはならない存在だという声も聞こえて参りました。
今回の議論が、医療安全の面からも議論が積み重ねられ、今後の日本における中間職種の創設につながっていく事を願っております。

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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