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厚労委員会質疑

  • 2018-07-19 (木) 21:26
  • 日記

7月3日、厚労委員会質疑
精神科領域の身体拘束について質問いたしました。
精神科病床は日本に33万床。
そこでは年間、1万件を超える身体拘束が行われ、その件数は年々増えております。
世界的には、拘束は患者の人権に関わると廃止の方向で動いているにも関わらず、日本の現状は異常事態です。
残念なことに、身体拘束されたことによってエコノミークラス症候群がおこり、死亡する事例も後を絶ちません。
本当にこの様な状況でいいのでしょうか。

現状把握を一日も早く行っていただきたいのですが、厚労省では「身体拘束の実態把握のための調査の在り方について」検討する研究班で検討しているとの回答。
しかし、この研究班で調査の在り方についてなかなか意見がまとまらないのです。
そのため、調査も行えないと残念な答弁。

調査の在り方について検討し、調査を行い、結論を得る。
その結論を持って政策を打つ。
いったい何年かかるのでしょうか。
その間に死亡事例が何件出てくるのでしょうか。
今まで、身体拘束を原因とした死亡事例がどの位起こっているのかも調査を行っていないのです。

介護領域では、身体拘束について細かく規定したガイドラインがありますが、医療・精神科領域では、基本的な考え方を示しているだけなのです。
全国精神保健福祉会連合会の調査では、精神障害者4人に1人が入院中に身体拘束がなされ、その時間は長い時で48時間以上だったという方が3割。

ご本人の命に係わるためにやむを得ず拘束するのであれば、できる限り早期に他の方法に切り替えるよう努める必要がございます。
介護領域では施設ごとに身体拘束のルールを作成し、最小限度に保つ取り組みが進んでいるにも関わらず、医療ではなぜそれが進まないのでしょうか。
今後もこの課題については、その進捗を見守りつつ突き詰めていこうと思います。

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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