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「第79回日本臨床外科学会総会政党討論会」

  • 2017-11-25 (土) 15:44
  • 日記

11月24日、「第79回日本臨床外科学会総会政党討論会」にパネリストとして参加いたしました。

この討論会は、毎年行われる「日本臨床外科学会総会」恒例行事の一つです。

登壇者はいつも医系議員だけという特殊な環境下、その年の医療のトピックスについて、政党・党派を超え、一人の医系議員として議論させていただける貴重な機会なのです。

委員会で顔を合わせることがあっても、なかなか突っ込んだ話は出来ません。

 

今日の話題は、医師の労働環境改善について

働き方改革の中で、医師の労働が議論されることとなりました。

しかし、医師には応召義務(医師などの職にある者が診療行為を求められたときに、正当な理由が無い限りこれを拒んではならないとする義務)が課せられており、地域医療も崩壊させることなく、24時間体制で救急医療等担わねばならぬ、その課題をどの様に乗り越えていくのかが議論されました。

私の主張はNP(ナースプラクティショナー)/PA(フィジシャンアシスタント)等の中間職種の新設です。

アメリカでは医師は医師にしか出来ない業務に特化し、それ以外の部分ではこの様な中間職種が活躍しております。

例えば手術場においても、胸やお腹を開けたり閉じたりするのは彼らの役目。

救急の現場においても、点滴を入れたり、傷口の縫合も彼らの役目。

今の日本では、そのすべてが医師の役割となっていますが、医師だけで医療提供体制を質を担保したまま、働き方改革を行うことは不可能です。

医療が協働できる専門職種を新設できれば、医療の質を落とすことなく医師の負担も軽くなります。

 

また、女性医師の問題は出産育児の問題と捉えれば、それは若い男性医師の問題でもあるはずです。

育児は女性の問題ととらえている、それ自体を変えていかねばなりません。

 

ICTの利用により遠隔医療も凄まじい勢いで導入が進んでおります。

少しずつ、今の固定概念を捨て、新たな医療提供体制に挑戦していかねば、時代遅れの制度で患者様にご迷惑をおかけすることとなってしまうでしょう。

まだまだコンセンサスを得られるまでには議論も深まっておりませんが、短期的ではなく中長期的にビジョンを描き前進していく必要があると再確認いたしました。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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