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日本聴覚障がい者陸上選手権大会

  • 2017-10-03 (火) 17:17
  • 日記

9月30日パート1

昨日開会式に伺った日本聴覚障がい者陸上選手権大会を応援に品川の大井ふ頭陸上競技場へお邪魔いたしました。

今回の大会は東京陸上競技協会の皆様の協力で運営されておりました。

しかし、聴覚障がい者の大きな大会を手伝うのはこの大会が初めてとのこと、試合開始直後は選手や主催者が「聞こえない」ということに対してスタッフの皆様が大きな不安を抱えていらっしゃることが見て取れました。

いつもは行っている場内放送(成績発表や状況報告等)はどうしたらいいのか。

表彰式での立ち位置はどこがいいのか等々、細部にわたるまでいつもと勝手が違うことに大きな戸惑いと混乱が生じておりました。

デフ陸上の幹部に尋ねていただければ良いのですが、聴覚障がいがある彼らとどうやってコミュニケーションをとったらいいのかわからず、「どうしたらいいの?」「わからないよ」という声が飛び交っていたのです。

通訳の方もいらしてくださるのですが、通訳を介して話すことに慣れていないため、必死にジェスチャーを交え説明しようとしてくださっている姿に数年前の自分の姿を重ね合わせておりました。

時間がたち大会もスタートすると会場のあちらこちらで手話を教えてもらったり、通訳の方をお願いする声も聞こえるようになってまいりました。

やはり言葉で理解するよりも、一緒に大会を運営してみることで初めて支援の在り方についても理解が進んでいくのだと実感いたしました。

 

さらに今年から大会のルールが変わりました。

デフリンピックに合わせて、補聴器を外して競技することになったのです。

大会のスローガン「音のない世界から」というのはそういう意味も込められていたのだと知りました。

そこで登場したのは「スタートランプ」

音の代わりにライトの色でスタートするのです。

選手も色が変わることによってスタートするシステムに慣れず、何度もやり直す場面も。

これも大きな課題であることがわかりました。

 

さらに、ドーピング検査も厳しく行われるために、立ち入り禁止のスペースも設けられ、徹底した大会運営がなされていることにも驚きました。

世界大会などでは当たり前に行われる検査であり、今後大舞台を踏むトップ選手にとっては日頃の体調管理や薬の飲み方などへの注意喚起にもなってまいります。

ドーピングに引っかかる薬剤は何かを学び、安易に市販薬等も口にしないために今後も徹底した研修も必要となってまいります。

 

私も現場を見せていただくことによって、デフリンピック日本招致のためには何が必要なのか勉強させていただいております。

選手の皆様、日本聴覚障碍者陸上競技会の皆様、そして何より快く大会運営をお手伝いいただきました東京陸上競技会協会の皆様には感謝の念に堪えません。

 

 

この経験を2020年世界デフ陸上競技大会へつなげてまいりましょう!

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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