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厚生労働委員会閉会中審査

  • 2017-09-21 (木) 10:19
  • 日記

9月20日、厚生労働委員会閉会中審査

ニュースでもご存知だと思いますが、約10万6千人に計約600億円の年金の支給漏れが発覚いたしました。

一度に発覚した支給漏れとしては過去最大の規模です。

未払い額の平均額は1人当たり約56万円で最高額は約590万円となります。

 

今回の支給漏れは「振替加算」と呼ぶ年金の加算部分です。

対象者の大半は夫婦のどちらかが共済年金を受給する元公務員の方々です。

日本年金機構は11月上旬から対象者に郵便で伝え、11月15日に未払い額を支払う事になっております。

 

原因を調査してみると、年金機構と共済組合のシステム間で起きた情報連携のミスなどが分かってまいりました。

システムの統合が漏れていた、人為的な入力ミスがあった等々、私は今回の原因は一概に日本年金機構だけの責任ではないと考えております。

現場の事務処理能力やシステム統合などの際のリスクを想定できず次から次へと制度が後付けされ、年金制度全体を理解することが一般の職員でさえも難しい程に複雑化してしまったことが大きな要因ではないでしょうか。

ミスを減らすためには、工程をシンプルに

そんな当たり前の事とは真逆をいく年金制度。

そもそも論として、そろそろ複雑化した制度の限界にも目を向けなければなりません。

 

制度設計の時点である程度予測されるリスクに対し、対策を講じなければならなかったのですが、そこは行政の責任、そして我々立法府として法案質疑の際にも実務可能なのか、そこに潜んでいるリスクは何なのか詰め切れなかった所にも問題はございます。

 

特に私が心配なのは詐欺などの二次被害です。

今回の件で設定された専用ダイヤルにかかってくる相談の8割が、「自分が対象者かどうかわからない」といった内容です。

自分が対象者か分からない方々に対し、日本年金機構を装った電話や郵便が届いてしまったらどうでしょう。

振込先や個人情報等を聞き出し悪用される危険性も孕んでおります。

 

二次被害について、厚労省もまだまだ危機感を感じておりません。

以前の情報流出の際にも詐欺事件が発生したばかりです。

詳細はHPに掲載しています。

マスコミの皆さまにも広報に協力してもらっています。

これではダメですよね。

 

ご心配であれば、お近くの年金事務所にお尋ねください。

専用ダイヤル(0570・030・261)もございます。

FAXでも相談できるように年金機構のHPには案内もございます。

政府へは電話が使用できない方向けに広報や出張相談なども考えて欲しいと要望いたしました。

もっと、当事者意識をもったきめ細やかな対応に尽くしていただける様にさらに詰めてまいりたいと思います。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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