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「残夏(ざんげ)-1945-」

  • 2017-07-08 (土) 16:05
  • 日記

7月6日、サイン アート プロジェクト アジアン代表の大橋ひろえさんにお誘いいただき、「残夏(ざんげ)-1945-」を拝見して参りました。
〈手話×日本語〉と〈聴覚障がい者×聴者〉のコラボによる作品として興味深く、それ以上にアート作品としてもその素晴らしい完成度にただただ圧倒されてしまいました。

昭和20年に広島と長崎で被爆した聴覚障がい者の聞き取りを行うタウン誌女性記者が主人公。
母親が聴覚障がい故に反発してきた女性記者の葛藤と苦悩、そして許容が見事に描かれておりました。
聴覚障がいを持っていたがために、繰り返される悲劇。
その語りの中に、懐かしさと、いつの間にか忘れてしまった「心」を見出した気がいたしました。

手話と日本語の展開に、全く違和感もありません。
それどころか、手話も日本語もないのです。
ただそこに存在するのは「人間」でした。

心のバリアフリー、言葉にすれば簡単で軽くなります。
しかし、この言葉の真の意味は、重く深いものがございます。
この「残夏」、単なる聴覚障がい者の母親と健聴者の娘の和解の物語ではございません。
誰しもが壊れ傷ついた心を守るために、自らの殻に閉じこもってしまう現代社会において、「人間っていいな」そう思わせる何かがある、そんな素晴らしい作品でした。

http://za-koenji.jp/detail/index.php?id=1697

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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