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厚生労働委員会

  • 2017-05-15 (月) 14:30
  • 日記

5月11日、精神保健福祉法改正案質疑。

今日は、地域移行を謳う今回の法案に対し、地域の受け皿は確立しているのか問い質しました。

 

残念ながら、全く進んでいないのが現状なのです。

長期入院から退院したくても、入院の必要がない社会的入院と呼ばれる患者さんが日本で7万人いることも分かっております。

このままでいいはずはありません。

これは医療費として使われるべきではありません。

本来であれば、地域福祉の中で活用されるべき費用が、入院費として支払われていることになるのです。

診療報酬の増額や条件緩和等、考えられる策を早急に講ずる必要があります。

 

しかし、厚労省も無策ではないのです。

診療報酬をつけ、地域の診療所や病院が核となり多職種のチームで患者さんのケアにあたって欲しいのですが、その利用件数(病院や診療所数)が全国で一桁。

包括的に地域生活支援プログラムを実施する事業を行っていますが、それも都道府や政令指定都市合わせても数件のみ。

問題がどこにあるのか分析し、社会的入院と真剣に向き合って欲しいとお願いいたしました。

 

さらに、終日閉鎖の環境についても現状のままでよいはずがございません。

精神病床に入院している患者さんは29万人、「終日閉鎖」の環境下に置かれている人が19万人。

精神的な拘束を受けていると言っても良い環境下にこれだけの患者さんが置かれていることを皆さまにも知っていただきたいのです。

精神科医療の抱える問題は一夜にして解決することはありません。

改革推進派のドクターも多く、一つ一つ解決したいと中からの声も頂いております。

今まで臭い物に蓋をする様に隠されてきた「精神科医療」にしっかりスポットを当て、今後も不断の見直しが必要だと訴えてまいります。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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