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決算委員会

  • 2017-04-28 (金) 10:24
  • 日記

4月24日、決算委員会。

平成27年度分、厚労省・環境省・国会に対する質疑。

私の今日のテーマは「女性・小児がん対策と小児医療」

 

総務省には各省の政策を評価する行政評価局がございます。

施策のPlan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)を図るために大切な機関だと私は考えております。

ここでも、昨年、がんの早期発見のための取組の推進等に対して、いくつか勧告がなされました。

注目したのは、子宮頸がん検診です。

子宮頸がん検診は20歳からと他のがんとは違った年齢層へ働きかけも必要で、女性特有の検診への配慮も必要だと思われるのですが、厚労省にはその問題意識がまだまだ薄いのです。

女性の意見が反映される計画作りのためにも、「女性のがん検診受診率向上を議論する」ワーキンググループ等を設置し、審議会などで選定されることがない若い世代・当事者の声が反映されやすい仕組みをつくるべきではないかと提案いたしました。

 

また、小児がん患者が抱えている新たな問題は、深刻です。

治療法の開発と共に、小児がんが治ることも可能となってまいりましたが、それに伴い長期にわたり診療できる体制の整備と研究が必要となったのです。

強力な抗がん剤や放射線療法の影響である晩期合併症は、年齢に伴って発症しやすくなり、治療終了後何十年も経過してから症状があらわれることもあることから、長期フォローアップ体制の構築と研究の充実を図る必要があるのです。

次期がん対策基本計画にも盛り込み、ご協力いただけることを確認いたしました。

 

皆さまも、国立成育医療研究センター「もみじの家」をご存知でいらっしゃいますでしょうか?

「もみじの家」は英国の“子どもホスピス”をモデルにした医療型短期入所施設であり、日本で初めての公的な医療機関での短期滞在型医療施設です。

大人のホスピスと違い、子どものホスピスは終末期ケアに限らず、重い病気をもった子どもが一時的に身体や心のケアを受けられる場所を指すのです。

この「もみじの家」は100%民間の方々から寄付で設立されました。

運営も多くのボランティアに支えられております。

厚労省において、必要な病院・施設とお手伝い・寄付したい企業とのマッチングをサポートする事業を開始してはどうかとお願いいたしました。

スポーツ庁ではすでに障がい者スポーツ団体と企業をつなぐ事業を開始いたしております。

 

最後に、チャイルド・ライフ・スペシャリストの必要性についてその充実をお願いいたしました。

子どもは小さな大人ではありません。

子どもには子どもに適した医療があり、成人と同じでよいわけではありません。

子どもの発達や抱えるストレスに専門知識をもって対処し、子ども本人と家族を支援するチャイルド・ライフ・スペシャリストという専門職が存在するのですが、日本ではあまりその存在自体知られるところではありません。

心ある看護師の皆さまがアメリカやイギリスに留学し、その資格を取得し、日本で提供してくださっている現状です。

米国小児学会からは、小児医療におけるチャイルド・ライフ・スペシャリストの必要性が宣言されているため、我が国としても、小児がん拠点病院では必須とすべきではないかとお願いいたしました。

 

まだまだ問題山積の医療現場。

一つ一つ問題を明らかにすることで、厚労省にも気づきをお願いしたいとの願いです。

これからどの様な対策となるのか、私自身もPDCAサイクルを回してまいります。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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