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厚生労働委員会

  • 2017-04-28 (金) 10:12
  • 日記

2017年4月20日参議院厚生労働委員会一般質疑。

私が今日議論したかったのは「ワクチン行政」です。

 

実は、おたふく風邪の後、「難聴」になる子供たちが今まで教科書で書かれてきた確率よりも多いのではないか、「なぜ国はおたふく風邪ワクチンを定期接種にしないのか」と耳鼻科の先生方から疑問を呈されていたのです。

 

ムンプスワクチンは「任意接種」

必要な年齢にあれば無料で受けられる「定期接種」ではないのです。

希望すれば一部自己負担をして受けることはできますが、この自己負担額も全国バラバラ。

全く補助がなく、受けたくても高すぎて受けられないとの声も聞こえてまいりました。

しかし、先進国では当たり前の様に「定期接種」に入っているのです。

 

実は、日本で使用しているムンプスワクチンでは、副反応である無菌性髄膜炎の出現率が高いため、定期接種に入れるには責任が持てないのです。

もっと早く新たなワクチンの株を開発する必要があるのですが、日本のワクチン業界は小さく、なかなか進んでいかないのが現状です。

厚労省も開発を加速するために、様々な策を講じてくださっていますが、しばらく時間がかかりそうです。

 

しかし、おたふく風邪から難聴になるとは母子手帳にも書かれていないのです。

育児中のお母さま方はおたふく風邪に罹るリスクをご存じないのです。

残念ながら一度罹ってしまったムンプス難聴には有効な治療法がありません。

だからこそ、ムンプス難聴になってしまったお子さんを前にお母さま方の「知っていたら・・・」との嘆きになってしまうのです。

定期接種に入れるのが時期尚早としても、せめてお母さま方への情報提供はなされるべきではないのでしょうか。

今回、日本耳鼻咽喉科学会がムンプス難聴の調査に乗り出してくださいました。

その結果が出たら審議会で検討していただきたい旨お願いいたしました。

 

まだまだワクチン行政は世界から立ち遅れています。

世界中で、感染症との闘いはこれからも続きます。

人類の永遠の課題なのです。

日本ではすでに克服し、過去のものと考えられていた感染症。

さらに危機感を募らせ、これからもワクチン行政を見つめてまいりたいと思います。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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