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がんゲノム医療フォーラム2016

  • 2016-12-30 (金) 10:14
  • 日記

12月27日、私の古巣「国立がんセンター」にて開催された「がんゲノム医療フォーラム2016」に参加してまいりました。

「遺伝医療・ビジネスを取り巻く諸課題を考える勉強会」の事務局として、次の立法へ向け、がん医療という切り口からも新たな課題を学ぶ必要がございます。

今回のフォーラムは、全国16か所のがん診療連携拠点病院においても同時中継が実施されるという、いつになく力が入った厚労省の企画に期待しながらの参加でした。

 

本年は「がん対策基本法」成立から10年。

時代の流れに伴い新たに生じた問題を解決するため、超党派の議員連盟「国会がん患者と家族の会」が中心となり、改正いたしました。

そのため、その内容は患者様やご家族の思いを大きく反映した内容となっております。

 

今回のフォーラムはその法案の成立を受け、「がんとの闘いに終止符を打つ」という新たな目標を掲げ、がん医療体制を再構築することが宣言されました。

今や、日本人の3人に1人はがんで死亡、2人に1人はがんと診断される時代。

がんは「国民病」なのです。

 

そして、がん治療は新たな時代を迎えています。

それが「ゲノム(遺伝情報)医療」です。

がんのゲノム(遺伝情報)を調べることで、どの遺伝子が傷ついたために異常な細胞が異常な増殖をしているのかが分かります。

このがん細胞の「アキレス腱」をピンポイントで攻撃できれば、副作用も少なく、効果的な治療が可能となるのです。

 

塩崎大臣からは、2017年夏を目途に、がんゲノム医療の日常診療への導入を目指した「がん医療に革命をもたらす国家プロジェクト」を立ち上げる計画が発表されました。

同時に、安倍首相から「健康先進国としてゲノム医療の実用化を進め、人工知能などの科学技術も駆使してがんとの闘いに終止符を打たなければならない」とのメッセージも紹介され、やっと本格的に国家プロジェクトが動き出すのことが実感できました。

 

米国でもゲノム医療の臨床現場への導入に向けた国家プロジェクト「Cancer Moonshot」がすでに立ち上がっております。

世界的に見ても、日本はゲノム医療において周回遅れは否めません。

それに伴う倫理的検討や法的整備も遅れ、予算も不足し、人材育成も進んでいない。

この国家プロジェクト立ち上げによって、これまで「遺伝医療・ビジネスを取り巻く諸課題を考える勉強会」で学んできたことがこれから花咲く時を迎えようとしています。

私も事務局として、この国家プロジェクトをどの様に支えていくことが出来るのか、研究者や企業はじめ全国がん患者団体連合会の皆さまにご意見をいただきながら、今後も前進させてまいりたいと思います。

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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