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予算委員会委嘱審査

  • 2016-03-24 (木) 10:58
  • 日記

3月23日、予算の委嘱審査。

厚労委員会でも来年度予算案の質疑が行われました。

今日は、昨日の新聞紙面で注目を浴びた「虐待死」について取り上げました。

 

日本小児科学会の発表によれば、子どもの死亡症例を生活歴や成育歴・予防接種歴など詳しく調べてみると、厚労省が発表しているよりも(死亡診断書に基づく)3~5倍多くの子供たちが虐待で亡くなっている可能性があることが分かりました。

 

でもなぜ数値の開きが生じるのか。

それは、死亡診断書は人口統計に使われる資料であり、死亡原因の追究や再発防止に役立てるフォームにもなっていなければ、そのシステムにもなっていないからです。

 

私が本日提案したのは、虐待死を見つけ出すことではなく、残念にも亡くなってしまったお子さんの死を無駄にしないためにも、死亡検証を行い、再発防止に役立てるシステムを構築すべきだということです。

子どもの死亡は、大人と違い、原因不明や事故が多いのです。

そのため、虐待が見逃されたり、予防可能な死も多く含まれているのです。

 

すでに米国・英国・オーストラリアなどでは「チャイルド・デス・レビュー(子どもの死因登録検証制度)」が法制化され、再発防止に役立てられております。

それらの国の統計を見ても、病気以外の死亡事例では約30%が予防可能であったと結論付けられているのです。

例えば、交通事故の多い交差点に信号をつけたり、救急医療体制の見直しが図られたり、子供が落下しない浴槽のデザインが開発されたり、ベット回りのおもちゃに注意喚起がなされたり、そこで得られた知見が、商品開発から医療提供体制まで様々なところに活かされているのです。

 

一方、日本では厚労省が研究者を組織し、分析や研究を行っていたにも関わらず、全く手つかずのまま放置されておりました。

小児科医からも何度もご提言いただいておりました。

様々な審議会でも「子どもの死亡に対する検証を行うべきだ」「子どもの死亡の原因を探るためにも新たなフォーマットを作成すべきだ」との声も上がっていたとのこと。

後は厚労省の決断しだいです。

 

子どもの死因登録検証制度が法制化され、地域で根付いた制度となり、予防可能な死を減少させるシステムが構築できれば、私は大きな意味ある仕事となると思っております。

 

大臣からは前向きな回答をいただきました。

これが法制化されるかどうか、皆さまも見守ってくださいませ!

 

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プロフィール

薬師寺道代
(やくしじみちよ)
参議院議員
医師
(専門:生命倫理・医療政策・緩和医療・医療コミュニケーション)
NPO法人 からだとこころの発見塾 理事

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